ひどい履歴書ランキング

2005年頃のアメリカ・ヤフーに面白い記事が載った。人事担当者が受け取った「採用したくない履歴書」のランキングというものだ。今、検索してみたが残 念ながら記事は出てこなかったが非常におかしいランキングだったので思い出せる部分だけを書いてみよう。

アメリカ企業の採用担当者が受け取った履歴書の中で一番採用したくないとされたのは、ごく普通の男性からの履歴書だった。問題とされたのは履歴書の空白部 分に彼の母親が書いた推薦文だった。ハッキリ内容を覚えてないが「この子は真面目な子です。どうか採用してください」と書いてありママのサインが添えられ ていたと思う。ママの気持ちはわかるが別にこの男性と母親をセットで採用するわけではないのだから採用担当者が嫌うのも当然だろう。

2番目に入ったのもやはりごく普通の履歴書だった。ただ問題は別の部分にあった。この履歴書はスヌーピーか何かのイラスト便箋に印刷されていたのだ。この 履歴書を読んだ採用担当者がどういう気持ちを持ったか是非聴きたいところだ。1位と2位を見る限り、アメリカの採用担当者は母親から乳離れできない子供っ ぽい人を一番、嫌っているように見える。

3番目以降はもう正確に思い出せない。曖昧な記憶で書くと、5位くらいに入った「採用したくない履歴書」が可笑しかった。その履歴書も内容はまともなのだ が、論功・業績の部分に「地元で開催されたホットドッグ早食い大会で優勝したことがあります」と書かれていたという。恐らく他に書くことが無かったのだろ うが、早食い大会での優勝が事実であっても、それを仕事にどう生かしたら良いのか、この点が書かれてないのが問題だったのではないだろうか。

まあ、こんな感じで面白可笑しい履歴書の数々が10位まで書かれていたが1つだけ気になる履歴書があった。これはある男性からのもので履歴書の注記欄に 「週末はアルコールを飲むことにしているので仕事はできない」と書かれていたという。これでは自分がアル中である事を白状してるのも同然で企業も採用したく ないだろう。だが自分が酒好きだからという訳ではないが、可哀想でもある。この世知辛い世の中、週末に酒を飲むくらいは当然ではないか!別に月曜日の朝か ら酒を飲むとは書いてないのだ、週末に酒を飲んで何が悪い?大体、国民がアルコールを摂取することは憲法で保障された三大権利であり義務であると昔、学校 で習ったような記憶すらある。

今のアメリカ経済はボロボロであり毎日のように履歴書を書く人が無数にいる。実際、アメリカのニュース・サイトをはじめ色んなサイトで履歴書代筆業 の広告をたくさん見るようになった。上のヤフー・ニュースのような馬鹿げた履歴書を書く人はもういないだろう、いや書けたとしても送り先がないのではない だろうか?ひどい時代になったものだ。

(真面目に書くと昔の私の職場には結構、アル中の人がいた。仕事が忙しい最中にフラッといなくなり戻ってきた時は顔を赤らめ息もアルコール臭い、そういう 人はいたし、ひどい人はラムのように度数の高い酒を常に小瓶で持ち歩き、あちらでグブリ、こちらでグビリとやっていた。それでも仕事は回っていた)