|
今、一番期待している新作
実
は今、一番期待し聴きたい新作はコンゴやアンゴラの音楽ではなく日本人ジャズ・ピアニスト上原ひろみさんがベーシストのスタンリー・クラークと録音したア
ルバムなのだ。コンゴ音楽はかつての勢いを失ってしまったしアンゴラの音楽も全く新譜が出ない状態なのでジャズやボサ方面しか聴きたいアルバムがないの
だ。元々はこうした「洗練された音楽」のファンだったから別にかまわないのだが・・・・ スタンリー・クラークは昔、ピアニストのスタンリー・カウエルの
アルバム「幻想組曲」ではじめて聴いた。
http://www.dustygroove.com/item.php?id=2hvyx65j6j
1973年の録音、もう36年前の話だ(←いったい何歳なのかw)。このアルバムの1曲目"Maimoun"でベースのオスティナートの上でピアノがソロを展開するというスタイルをはじめて聴いたのだが今、聴いても十分新鮮に聞こえる。
http://www.lastfm.jp/music/Stanley+Cowell+Trio/_/Maimoun?autostart
こ
こで30秒だけ聴ける。ちなみにスタンリー・クラークがアルコ(弓)で弾くコントラバスもきこえる。その後スタンリー・クラークは電気ベース中心の演奏に
移り私は興味を失ったのだが、最近の演奏をYouTubeで見るとアコベに戻ってるではないか!しかもルンバ・フラメンカをベースにした音楽をやってる。
コンゴやアンゴラの音楽しか聴かなかった時期にジャズ・シーンもかなり変わったようだが、これは期待をそそる。
残念ながらスタンリー・クラークはカウエルのアルバムでベースを弾いたことを忘れたいらしく彼のサイトのディスコグラフィーに記載がない。
http://www.stanleyclarke.com/disc_pg.htm
英
語wikiのスタンリー・クラークのページでも触れてない。変な話だ、カウエルのバックでのクラークは良い演奏をしてたのに、それは全く書かないの
か・・・ スタン・カウエルは暗い情感を持ったピアニストだからクラークとしては触れてほしくないのかと勘ぐったりする。ところで下のブログを読むと、
レッド・ホット・チリ・ペパーズの曲などの他に上原ひろみさんがアレンジした日本民謡「さくら、さくら」も録音されたらしい。
http://jazzjazzersjazzing.blogspot.com/2008/12/once-upon-time.html
YouTube
にアップされている上原さんのソロでの演奏を聴くと、左手でコードを弾きながら同時にトップ・ノートでさくら、さくらのメロディーを繰り返しつつ右手でア
ドリブ・ソロを展開している。この部分がスタンリー・カウエルの"Maimoun"でのスタンリー・クラークのベース・オスティナート+カウエルのピア
ノ・ソロを個人的に思い出させる。スタンリー・クラーク・トリオでの録音が一体、どういう風に展開されたのか全くわからないが非常に楽しみにしている。
と
ころで「さくら、さくら」はTV局の番組収録の際に即興で演奏されたとクレジットされてるが私の耳には事前にかなり作りこんだようにきこえる。いきなり
「さくら、さくら」を弾いて、これだけの演奏ができるなら天才としか言いようがないが自分の常識から判断すると何らかの基本アレンジはあったのではないだ
ろうか?ゲスの勘ぐりか?
| |