ラリー・ヴァンからの手紙

昔からのブルース・ファンならご存じだろうがラリー・ヴァンという歌手兼ドラマーがいる。この人のアルバムを1枚買った。良いアルバムだと思う。

http://cdbaby.com/cd/larryvann2

ところがアルバムを買った時に私のメール・アドレスや諸々の個人情報が彼の事務所に流れたらしく頻繁にライブへのお誘いが来る。サンフランシスコのビストロ・ヨフィというのがラリーの本拠地らしい。

相当なお歳(70代?)のはずだがかなりの数のライブをやってるようだ。2週間に1回くらい「ライブがあるから来いよ」と誘われるのだがなかなか行けない。サンフランシスコというのは太平洋の対岸にありタクシーと新幹線を乗り継いでは行けないのだ。

「ヘイ、タクシー。ビストロ・ヨフィまで頼む」
「ビストロ・ヨフィ?それはどこにあるんですかい?」
「サン・フランシスコだよ」
「それは新しくできたラブ・ホテルか何かですか?」
「・・・・・」

根 性があれば泳いで太平洋を渡るという手もあるが、もはやそんな元気は無く、コタツに入って丸くなりたい年頃である。ただあまりに頻繁にくるために一度は顔 を出さないと不味い気もする。ひょっとするとラリー・ヴァンのファン名簿では日本支部会長とかに勝手になってるのかも知れない。

「やあラリー、ヒデユキだ。今日はキミのナイスなグルーブを聴きにきたんだ」
「Oh, my Brother、よく日本から来てくれた。オレのメローなグルーブを死ぬほど楽しんでくれ」
こういう会話を交わし抱き合って背中を叩き合ったりすれば実に絵になるのだが・・・

CDBaby絡みで言うと下の女性歌手も素敵だ。グルービンというラスカルズの古典的名作をやってるが自分が聴いた中ではベストの出来だ。

http://cdbaby.com/cd/benin

ロンダ・ベニンという方だが、ひょっとすると先祖はアフリカの西海岸ベニンからこられたのか?ナイスでメローで安定感があり安心して聴ける。ラリーにせよロンダにせよ良質の音楽をやってる人が売れない、いやな時代になったなと思う。

もちろん、これは自分の好みを言ってるだけだが。