私も地球市民なのだが

私 は自分の事を日本人であり日本国民であり地球市民だと思っている。実際、これまでにアフリカ、アメリカ、ブラジル、フランス、パキスタンに行ったことがあ る。パキスタンが数日と短かった事を除けば、どの地域も2週間から1ヶ月以上滞在した。アメリカやヨーロッパに行ったことのある人は無数にいるだろうがア フリカに1ヶ月以上滞在したことのある人は少ないと思う。特に私が行った頃のコンゴはエイズやエボラが猖獗を極めていた。ジャーナリストや医学研究者すら 行くのを嫌がる地域だった。これは今でもそうだと思う。危険な地域ほど文化が面白いというのは皮肉な話だ。

これまでに辞書と文法書を買い 基礎だけでも勉強した言語は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ブラジル・ポルトガル語、イタリア語、リンガラ語などだ。最後のリンガラ語という のはコンゴを中心に話されている言葉で、ある種の人造言語である。英語ではLingua Francaと言う。この地域に布教に送り込まれたキリスト教宣教師が地域により様々な部族語が使われているのに困り、作りだした人工言語である。難しい 概念は扱っておらず、そうした部分は全てフランス語に頼っている。

私はヘタクソながらコンゴ音楽を演奏し、ジャズに聞こえないこともない 音楽をサイトにアップしている。ブラジル音楽を聴いていて興がのればコップを打楽器代わりに叩き、キューバ音楽を聴いている内に踊り出すこともしばしば だ。過去、自分が持っていたサイトでは自分の踊りをサイトにアップしていた。これは踊りがうまいことを見せびらかすためではなく、コンゴ的リズムの取り方 を解説するつもりだった。だがコンゴの人間国宝的打楽器奏者の弟子となり修行した日本人演奏家から、腰のヒネリが足りないのがおしいがコンゴの踊りの基本 はその通りだとのメールをいただいたからただの自己満足の踊りでもなかったようだ。

一方で左翼系の地球市民を名乗る人達がいる。彼らは例 えばキューバの素晴らしさを賞賛するのだがスペイン語を勉強しようとしない。キューバの社会システムを褒めちぎりながら、キューバ人のように踊りコンガを 叩こうとしない。私から見ると非常に不思議な人たちに見える。何故なら彼らはキューバの思想的側面や労働者の連帯にしか興味がないように見えるからだ。

別に地球市民の定義がある訳ではないから彼らの存在を否定するつもりは無いが、しかし彼らにキュバという国、そこに住む人、その文化、歴史に敬意を払うつもりがないのは明白だ。もしキューバに対し相応しいリスペクトをするなら当然、言葉を勉強し文化を学ぶはずだからだ。

一 方で、オマエは地球市民じゃなく右翼だとレッテルをはる人達もいる。私が日本の国益を最優先する考えを持ってるから右翼だと言う。だが私が行ったことのあ る国だけでなく、ネットで情報を集め勉強した国々全てが自国の国益を最優先しているから、それがグローバル・スタンダードだと私は考える。そして私は地球 市民の名前に相応しくグローバル・スタンダードに従っているだけなのだが・・・・