犬も歩けばクレジットカード

http://www.chron.com/disp/story.mpl/business/steffy/6448656.html

この記事は滅茶苦茶可笑しい。

「ウ チの犬はクレジットカードを持ったことがない。ぞういう記事をずっと書きたいと思っていたから残念に思う。クロニクル紙の読者から、数年前、彼女の犬ライ リーにカード申請書が送られてきたことを教えられたからだ。今、我々が金融システムの残骸をかきわけている時に、僅か数年前には犬でさえ即座にクレジット 枠を持つことができたほどお金があふれていたというのは思い出すのも難しいほどだ。

銀行がリスクの高い顧客、それはゴールデン・リトリー バーであったりサブプラ・ローン借り手だったりするのだが、との危ない情事にふけったという馬鹿げた例のひとつだ。オバマ大統領はちょっと前にクレジット カード法案に署名した。この法案では21歳以下はカードを持てないことになるが、この法案は恐らく人間だけでなく犬にも適用されるのだろう」

私はスーパーやデパートで犬がクレジットカードで支払いをしているのを見たことがない。これは人生経験が足りないせいだろうか?

さ て2009年05月29日(金曜日) に補正予算が可決され、明日6月1日からの爆上げ期待が高まっているようだ。テクニカル分析的には日経平均のチャートで6月末に『三角保ち合い』の頂点に 達するため上放れが期待できるという。自分でも何を言ってるのかよくわからないが。だが個人的には、むしろジリジリと下げていくような気がする。お気楽分 析なので外れても一切、責任はとらないことを最初にお断りしておく。

まず私は現物株をやらない。信用取引口座すらない。だが、やってた時 期もあった。その頃の私は、株を高く買って安く売り、その間に証券会社に手数料を支払うという玄人好みの投資手法を用いていた。この手法の問題点は、取引 をすればするほど貧乏になるという点にあり、ある日それに気がついた私は若干、青ざめた表情で証券口座を解約したのだった。以降、自分には個別株はおろか 明日の日経平均が上がるのか下がるのかすらわからない事を前提にした投資手法に切り替えた。つまり価格変動ではなく確率的に利益が出る方式に切り替えたの だ。それ以降は株をやっていた時ほどは損をしなくなった。

そういう人間が明日からの株価予想をしてみようというのだ。昔、算数が出来る馬 ハンスというのがサーカスにいたというが、同じレベルの胡散臭さだ。しかし明日、日経が棒上げしようが暴落しようが一切、関係ないという「投資家」も少な いと思う。それは逆に言えば冷静に市場を見ることができるとも言える。

http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0168

上 記の日経平均のPER(株価収益率)の変動を見ると、3月頃から日経平均が買い上げられ250倍をこえ、とうとう算出不可能になり、それが5月以降急速に 落ちて現在45倍あたりに落ち着いたことを示している。強気論者は日本経済が最初に不況を脱出するのだから日経が上がるのは当然だと言うが、上のチャート を見る限り、今はむしろPERの下落中のようだ。私は考えるのだが、もし日本経済が本当に不況を抜け出すことが市場に織り込まれたなら、PERも伝統的な 日経の水準20数倍前後まで落ちるべきだ。そして順調にキレイな形で落ちてきたのに、前週から個人投資家の参入や投信の設定があり、PERがかえって上 がってしまった。これは美しくないと私は思う。PERはなだらかに20倍前後まで下がるべきだ。それは企業収益の上昇か株価の下落により実現される。そし て株価の下落のほうがより簡単だ。だから、個人投資家により歪められた下降曲線はとりあえず株価下落により修正されると考える。

一方でS&P500のPERは下のURL記事によると現在、123倍らしい。
http://seekingalpha.com/article/140367-sell-in-may-not-this-time

PER を算出したのはバロンズ(ダウ・ジョーンズ系メディア)だ。ちなみにダウのPERは47倍だ。2QからのGDPプラス成長を織り込んだ日経のPER45倍 と比較する時、3QのGDPというまだ先の不確かな景気回復を織り込んだアメリカ指数のPERは高すぎるような気がする。S&P500の下落によ りアメリカ指数のPERが下がるあるいは日経が上昇しPERが上がるか、どちらかがおきるだろう。何故なら日米の株価には裁定が働くからだ。現在、すでに 乖離しすぎている。そしてアメリカのほうにより不確実性があり、S&P500の下落のほうが確率的にありうるような気がするのだが。