中国の未来を占う

2009 年7月4日の時点では中国経済は欧米経済よりマシに見える。だがこれは完全な幻想だ。何故なら中国は共産党独裁であるために銀行に貸し出しを強制したり企 業(ほとんどは国営)に消費を強制することができる、そのために財政出動の効果が現れるのが早いだけだ。だが、そうした拙速な消費は数ヶ月後に不良債権の 山を生み出すだろう。

つまり近未来の中国に置いては銀行は不良債権処理で苦しみ、そのツケはインフレあるいは内戦の形で現れると私は予測する。

そうした民衆の不満が爆発しそうな中、北京閥と上海閥は激しく争うだろう。だが双方とも核兵器と軍隊を持っているために膠着状態になる。そうした近未来の話である。

北 京閥打倒をねらう上海閥は究極の共産主義を突如として打ち出した。対して北京閥は至高の共産主義を提唱する。北京閥の代表はコキント・ウー(愛称はウータ ン、自分のユニット、ウータン・クランでラップをするなど多様な才能を持つ)であり、上海閥の代表はコウタ・クミンである。後者についてはあまり情報が無 いが名前から判断すると国家破産論者のようだ。

両者のにらみ合いが続くなか、中国において食中毒が多発する。もちろん、これは日帝か米帝 の仕業であることは明らかなのだが、権力奪取を狙う上海閥はこれを問題視し、食文化大革命を提唱する。北京閥は対抗上、衛生兵を設置する。そんな中、中華 電視(中国国営TV)は軍事力ではなく料理での対決を提案する。こうして究極のメニュー対至高のメニューの対決が始まった。

第1回目は何 で争うか?北京閥は北京ダックを、上海閥は上海蟹を提案するが、折り合いはつかず、結局、理由は不明だが日本料理で勝負することになる。審査員に選ばれた のは、オーストラリアから逃げ帰ったカリヤテ・ツーとキョウゴ・クーという関西弁をあやつる謎の日本人だった。

最初のメニューとして選ば れたのは意外な事にみそ汁だった。上海閥は京都から取り寄せたほりたてのタケノコを入れたみそ汁を出した。京都の土地は地力が強く野菜は味がナンタラ、コ ウタラ、ミネラルがドウタラ、コウタラだからだ。対して北京閥は引き出し昆布という荒技を繰り出した。だが、ここで翻訳ミスがおきた。北京閥は引き出し昆 布は昆布を引き出しにしまっておき、料理の直前にダシに使うことと勘違いしたのだ。危うし、北京閥!

だがカリヤテ・ツーとキョウゴ・クーという二人の謎の日本人が勝利を決める前に、突如としてTV局の電源が落ち、放映に関係していたスタッフは全員、行方不明となり第1回対決は無かったことになる。

こうして不毛な料理対決は3千年続きましたとさ、メデタシ、メデタシw