マスゴミの陰謀は本当にあったのか?

今回の衆議院選挙での民主党の大勝は、マスゴミが共謀して麻生自民党をけなし民主党を持ち上げたからおきたという説をよく聞く。これは本当だろうか?

と りあえず元朝日新聞社社員として言えば、極左な記者は過去数十年にわたり朝日社内に存在し、常に自民党をけなしてきた。ここ1年の朝日の報道を見ると、過 去の路線から考えられないほど常軌を逸した自民叩きをしたとは私には思えない。朝日新聞の「政治論調」に関しては日本国民も普通に理解しており、朝日が過 去の2倍の勢いで麻生自民党を叩いても国民は「また発作がはじまったか」で片づけただろう。あるいは北京から新しい指令が届いた程度にしか思わないだろ う。

毎日新聞に関して言えば、まず毎日の主張に共感して購読している読者がどれだけいるのだろうか?いや、それを言い出すなら、そもそも 毎日の読者は本当に存在するのかという疑問すら湧く。実は官公庁しか取ってないというのも十分考えられる。つまり朝日や毎日がどれだけ自民党を叩き民主党 を持ち上げてもたいして国民は動かなかっただろう。

ここでマスゴミ大政翼賛会を演出したキー・プレーヤーは読売新聞と日本TVである。従 来であれば朝日の反対の主張をかかげる読売が大変節をし、朝日や毎日と同じ主張をしたことが、結果として「マスゴミは反麻生で一致団結しており、どれだけ 叩いても身内の裏切りは出ない」というメディア内部の安心感を生み出した。そして意外なことに朝日の天敵であるはずの産経新聞までが麻生自民党を叩き始め た。そして富田メモあたりから「何かの雰囲気」を作ろうとしていた日経も積極的に関与した。

ここで暴走がおきた。どういう偏向、歪曲、捏 造報道をしても反麻生、反自民に関する限りOKという新聞とTVの路線が生まれた。その結果、何がおきたかは皆さんよくご存知の通りだ。ブレーキが壊れた のだ。つまり、私が見るところ、今回のマスゴミの狂乱暴走を引き起こしたのは読売新聞である。もし朝日や毎日だけなら、彼らの特性を良く理解している日本 国民がレミングのように「海への行進」を始めることは無かったと思う。

では読売新聞、あるいは読売の顔である渡辺恒夫氏は何を考えて朝日 や毎日と共同歩調を取ることにしたのか?これに関してはCIAの関与、大連立構想が2chでは何回も指摘されている。CIAに関しては、ラングレーに電話 をかけて「もしもしCIAですか?こちら日本国民の竹本と申します。今回の衆議院選挙で渡辺恒夫氏にどのような指令を出したか具体的に教えてもらえません か?」と聞いても、まず答えてくれないだろう。つまり陰謀論である。それなら3年前のビルダーバーグ会議で全ての方針が決まっていたと説明しても同じでは ないだろうか?

読売新聞がほぼ連日のように1面で「自民党と民主党は政策・主張がほとんど同じだから小異をすて連立をすべきだ」 と主張する左面コラムを載せたのは私も知っているし実際、読んだ。私は新聞を全く取ってないが、親が取っているため、1面に何が載っているかくらいは確認できる。「はあー、自由民 主党と日本民主党の政策や主義主張がほとんど同じ?読売新聞内部では脳に便所虫がわく奇病が流行っているのか?」、私は非常に違和感を感じた。

結 論を言えば、マスゴミの間で何らかの協定があったかどうかはたいして問題ではないと私は思う。マスゴミの共謀を言い出せば、例えば数紙の編集局長が集ま り、重要な問題の扱いを話し合う3社会議、4社会議、5社会議というのは普通に行われてきた。私のような新聞社の底辺に近い者ですら「先月の4社会議で、 これこれが決まったから」という上司の発表は何回も聞いた。

今回の衆議院選挙に関して言えば、渡辺恒夫氏/読売新聞は何故、本来は天敵である朝日と手を組んでまで麻生自民党叩きに回ったか、この点にのみ「不透明感」が残る。そして意外な事に理由は広告や資金難とつながっているのではないかと私は考える。