朝日記者差別発言の顛末

さ て、2009年3月に2chにおいて朝日新聞記者が「失語症躁鬱ニート部落民はとっとと首つって氏ねよ。持ち家もない貧民のくせに」発言をして以来、私は 怒り狂い(笑)、法務省や警察に相談した。その時の事を書いてみる。なお私は音楽制作者であるが、音楽演奏者にお花畑住民が多いのを非常に残念に思ってい る。同時に音楽を演奏するかどうかに関係なく法律は守るべきと考えている。また、左翼過激派などとの紛争で警官が殉職されるのを見ると「遠慮せずに最初に 太ももに弾丸をぶち込んで動けなくしてから取り押さえればいいのに」と思う。

だが私は検察や警察に媚びを売るつもりはさらさらない。基本 的に権力欲がゼロなので、そうした機関とはできるだけ関わり合いたくないというのが本音だ。だが、現状では検察や警察の働きが必要と思うから応援してい る。という訳でバランスを取るために法務省と警察への苦情も含め書いてみよう。

まず上記の事件で法務省人権課に2回、相談したが彼らの基 本姿勢は障害者基本法に罰則規定がない以上、法務省としては何もできないというものだった。さらにヒドイのは人権擁護法案ができれば何とか出来るかも知れ ないと露骨にこの法案への期待を表明した点だった。おいおい、それは無いだろうと私は思った。何故なら法務省官僚が国会議員に働きかけて、障害者基本法に 罰則規定をつけることを怠ったことが朝日記者差別発言事件の放置につながった訳で、「私たちが障害者基本法に罰則規定をつけるように十分に力をつくせな かったことをお詫びします」というのがあるべき返答だと私は思う。何故、障害者基本法に罰則規定は不要で新しく法制化が考えられている人権擁護法では罰則 規定が必然なのか論理的に説明してもらいたいものだ。

警察は直接、所轄署(山口南警察署)まで出向いて訴えた分、真剣に聴いてくれた。実 際、最初の30分刑事さん数人に説明をしている時は、ひょっとすると警察が朝日新聞社を処分してくれるかと期待したくらいだ。だが、ここでも問題は障害者 基本法に罰則規定がない点にあった。それまでは熱心に私の訴えを聞いていた刑事さんたちの熱意が、罰則規定が無いことを確認すると一挙に失せていくのが表 情でわかった。

しかし刑事さん数人が1時間以上、私の話を聞きアドバイスをくれたことには感謝している。ちなみに彼らのアドバイスは障害 者基本法に罰則規定がない以上、警察としては何もできない、だが私が個人として民事訴訟などを起こすことは自由だ。その場合はできるだけ文書でやり取りし て証拠を残すようにすること、また朝日新聞社の対応が変わらない場合は署の名前を出しても構わないから、個人として問題を追及しなさいというものだった。 実際に刑事さんの一人が自分の名前を出しても良いということでメモ帳に名前を書いて渡してくれた。私も、警察はそのくらいしかできないだろうと思っていた のだが、意外にも警察は予想以上に親切な対応をしてくれた。

ここからは文句になるのだが、刑事さんのあの独特の目つきと言葉遣いはどうに かならないのだろうか?恐らく、犯人を落とすためにそういう技術を身につけたのだろうが、何か猫の眼のように丸い目をして、こちらを諭すように話しかけら れるのは正直、気味が悪かった。後、「どうしてこの問題をそんなに重視するのですか?」と聴かれ、私は元社員として我慢ならない部分があると言うと「会社 を首になったんですか?」との返事が返ってきた。まあ確かに世間的にはそういうケースが多いのだろうが、私は持参書類を出して自分の意思で辞めたことを証 明するはめになった。

という訳で、朝日記者差別書き込み事件に関する限り、法務省より警察のほうがはるかに親切で現実的なアドバイスをくれたことは事実だ。自分が実際に行動をおこして初めてわかることもあるのだった。

実は今回のエントリーは所謂「ネット右翼」のかたへのアドバイスとして書いた。どうせ警察、検察は動かないだろうではなく、直接、話をして動かないなら動かないで、その理由を聞くべきだ。この点において長年の知識の蓄積がある「左翼プロ市民」に負けているのは残念だ。