ちょっと痛いコメント

三橋 貴明氏の「マスゴミ崩壊 さらばレガシーメディア」は私も情報提供者として協力したので、どういうコメントがついているか全部、読んでみた(2009.09.27時点で10本)。なかなか鋭いメディア側の反論があったので紹介してみよう。

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「マ スゴミ記者」という人のコメントだが、まず毎日WaiWaiに関して、どうして他のメディアに報道しない理由を確認しなかったのかというのは極めて妥当な 指摘だ。新聞社に限らず、どこのメディア記者でもそれくらいは基礎として教えられる。三橋氏の考えは不明だ。自分のベースはネットであるから省略しても ネット発の作家としてはかまわないと考えられたのかも知れない。だが、これはそんなに難しいことでは無い。内容証明郵便をメディアの広報あてに送りつけれ ば良いからだ。大体、そうした仕事は作家につく編集者がやるもので扶桑社の編集者がどういう考えを持っていたか不明だ。

多くの本は読者が 想像する以上に作家と編集者の共同作業でできており、巨匠と呼ばれる人になると、小説のプロットまで編集者が考えてくれる。時として巨匠がフラッといなく なると、編集者が文体を真似て書いて出版しても誰も気がつかない、いやその、そういう噂を聞いたような気がするが、きっと何かの勘違いだろう。

も う1点、TVでのGRP算出に関する反論もなかなか痛い。いや私が書いた本ではないのだが、元広告関係者として見て、「マスゴミ記者」氏の反論のほうが筋 が通っている。新聞広告ですら複雑怪奇なのにTV批判でうかつにGRPを持ち出すべきではなかったと私は思う。何故、オマエが教えなかったと責められても 困る。私は自分が自信を持って指摘できることしか情報提供しなかったからだ。たとえ訴訟になっても絶対、勝てる部分しかコメントしなかったからだ。その他 のヤバイ部分は、こちらのサイトに書いている。

恐らく、本当に推測なのだが、TVの問題は人事を軸に切り込むべきだったと思う。その人事 というのは新聞社と系列TV局間の人事交流や力関係、役割分担であり、TV局の職員採用面にからむゴニャゴニャだったりする。だが「マスゴミ記者」氏のよ うにきちんと反論するメディア人がいるということはメディア内部にも良心的な人がまだいるという証拠なのかも知れない。

余談になるが、筑紫哲也氏が癌でなくなった時、2chは祭り状態になった。それをいくつかの既存メディアが無責任なネットという形で批判した。

だ が筑紫哲也氏は朝日新聞社内でも相当に嫌われていた。私も一度会ったことがあるが、他の編集の連中とは違う、独特の冷笑がすけて見える態度が不愉快だっ た。実際、朝日を辞めてTBSに移った時に歓迎した人も相当いたと思う。朝日を追い出されたと言っても良かった。で、筑紫哲也氏が死んだ時に静かに祝杯を 挙げた朝日新聞関係者も又、かなりいただろうと私は推測する。今はメディアと完璧に切れているので情報は入ってこないが。ネットも実社会も「非情さ」にお いてたいして変わらないかも・・・・・

なお新聞に関して重要な事は全て三橋氏に伝えたつもりであり、私もメディアを離れて随分、経ち幾分か主張が最新事情と合わなくなってきたこともあり、現在は三橋ブログへのコメントは止めている。「マスゴミ記者」氏のような新しい論客が常連になれば良いのだが。