大佐と50人の妻たち
(これは2003年に書いたエッセーに加筆したものです)

2003 年6月11日のニューヨーク・タイムズに興味深い記事があった。ある陸軍の大佐が出会い系サイトを使い50人の女性と結婚の約束をしたがその嘘がばれ、 怒った女性達が集団訴訟を開始したというものだった。女性達は陸軍も責任をとれと主張したのだが、彼ら陸軍の声明が非常におもしろかった。

「彼のアフガニスタンでの任務は確かに孤独で過酷なものだったが、奥さんを50人必要とするほど孤独ではなかった」

アメリカ陸軍は男の世界に口出しするなと言っているようだ。だが女性達の怒りは収まらず大佐の身分がどうなるかは現時点では不透明だ(当時)。このように激動する国際情勢に多くの人が翻弄されていく。

ニューヨーク・タイムズというと「また大西か」の世界であり、私もここ数年ほとんど読まなくなったが2002年頃はまだ読める記事もあり、独特の歪んだユーモアの質も高かった。個人的に一番面白かったのは乳ガンになった男性記者の闘病日記である。

この男性記者はある日、胸にシコリがあるのを見つけ医者にかかったところ乳ガンと診断された。当然、手術が必要なため病休をとり病院に入院したのだが、そこで様々なセクハラに出会った。

ま ず病院に入ったところで変質者とみなされ、警備員他からジロジロと見られたらしい。待合い室では完全に浮いてしまった、それはそうだ、男性で乳ガンになる 人は極めて希だからだ。その内に手術のために、この記者は入院したのだが、看護婦からクスクス笑われたり、自分の名前を書いた患者クリップがMr.**か らMs.**に変えられたり様々なセクハラに会ったという。その体験記をNYTに連載していたのだが、これは非常に可笑しい記事であると同時にセクハラと は何かを考えさせる良い記事でもあった。

だがNYTは変質した。オーニシがNYTの東京支局長になり偏向報道を世界に垂れ流し始めたのが 2003年からだ。2002年に何があったか?日韓共催ワールド・カップである。この日韓共催を決めたのは実質的に朝日新聞社だ。そしてNYTの日本支局 は朝日新聞社内にある。その当時の朝日の社長は箱島信一であり、この人の体制下で武富士問題がおきJキャスト組が分離した。

箱島信一氏の関連を洗えば色々、面白い事件がでてくるはずなのだが、何故か未だに封印されている。だが近い将来に封印が解かれるような気もするのだが・・・・