今、必要なのは小泉改革だ

いや、冗談ではなく下の竹中平蔵氏へのインタビュー記事を読んでそう思った。失礼ながら、ここまでまともな経済学者/エコノミスト/政治家とは思ってなかったが、実に簡潔に平易に鳩山民主党の政策批判をしている。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=arE86ZocsMwM

竹中氏:新政権は「小さな前進、大きな後退」−丼勘定の予算編成批判

引用        

一 方、竹中氏は鳩山政権に対するもう1つの大きな懸念として、郵政民営化の見直しに関する閣議決定と日本郵政の新社長人事を挙げた。竹中氏は郵政民営化の見 直しについて「リナショナライゼーション(再国有化)することを決めたということだ」と指摘。閣議決定された「郵政改革の基本方針」に、郵便貯金が「銀行 法の適用除外」になることや「中小企業と地域金融に特別な配慮をすること」が明記されていることに言及し、「要するに財政投融資を復活させるということ だ」と語った。

  竹中氏は「世界最大の銀行が再び実質国有に戻り、財投機関になることなので、時計の針が20年ぐらい逆に戻った」 と批判。また、小泉政権下での郵政民営化の決定は自身が関与し経済財政諮問会議で議事録を公開しながら1年かけて行われたのに対し、鳩山政権による今回の 見直しは「驚くことにそれをものすごく短い間に密室で決めた」と述べ、不透明な政策決定過程を批判した。

引用終わり

小 泉氏は郵政を争点にした選挙を行い、そこで国民の支持をえて郵政改革を行った。何しろ、選挙の争点が郵政民有化しかなかったのだから、国民の完璧な支持を えて郵政民営化が行われたと言える。今回の衆議院選挙の争点は郵政再国営化だったのか?私は違うと思う。そして竹中氏が言われる通り、わざわざ郵政選挙を 行ってまで実施された郵政民営化が国会も開かれず密室で再国営化決定されている。これは日本国憲法と民主主義の否定だ。法律の軽視だ。管直人氏の3権分立 を否定する発言、岡田氏の天皇象徴性を否定する発言など、鳩山民主党は名前と正反対に憲法と民主主義と法律を否定する発言と行動を取っている。

先 の衆議院選挙では小泉改革によりもたらされた「弊害」(格差社会など)を正すことを自民も民主も争点に挙げた。残念ながら、現在、私が希望しているのは総 選挙が年内に速やかに行われ、再度「小泉改革」が実行されることだ。小泉氏の絶叫する演説には辟易したが、まるでカルトの入信式のような鳩山演説よりは千 倍マシというのが現在の私の感想だ・・・・ 

しかし竹中氏は総務大臣だった訳で、今のTV局の偏向報道姿勢を正さなかった責任もまた竹中 氏にあるのだが、正直ここはよくわからない。鳩山民主党政権はTVと新聞の偏向報道により無理矢理作り出されたと私は考えるのだが、新自由主義経済学者竹 中氏の限界あるいは盲点だったのか?

私は郵政選挙で小泉自民党に入れたし別にそれを悔いていない。今回も麻生自民党に入れて良かったと考えている。自分に関しては筋の通った投票行動をしてきた、それくらいが現在の慰めである。トホホ・・・