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音楽もまた政治の戦場である
私がwww.afrobossa.comを運営していた頃は2chのワールド音楽板によく書き込んでいた。2002−2005年頃だ。
www.afrobossa.com
はグーグルのディレクトリーに入っており義務感もあったし当時は書きたい事がたくさんあった。ちなみに現在、www.afrobossa.comは誰かが
商業用に使っているようだが、それは完璧に合法であり何ら文句をつけるつもりはない。当時のコンゴ音楽関連スレの常連のほとんどはコンゴやパリに音楽を聴
きにいったことのある人たちだった。あの頃の過去ログを読めば、コンゴ音楽の主要情報は全て知ることができるだろう。良いスレだったのだ。後、ハイチ音楽
関連スレも良かった。こちらは現地に行った事がないので、あまり書き込みをしなかった。
ところで当時、発売されていた国内盤アフリカ音楽
CDの解説のほとんどをD氏が書いていた。当時はセネガル出身の歌手Youssou
N'dourが人気があり、彼のCDのライナー・ノートはほとんどをD氏が書いていた。私は西アフリカ音楽は苦手であり正直、昔も今も興味ないのだがD氏
のサイトは数少ないアフリカ音楽総合サイトだったのでエントリーは全て読んでいた。
ある日のエントリーに違和感を持った。その日のエント
リーでD氏は過去を振り返り「偉大なる江沢民国家主席に会えたことは光栄だった」と書いていた。ここで大きな疑問を持った。一体、江沢民に会えるレベルの
音楽評論家とは何者だろう?そのエントリー以来、私はD氏のサイトを監視するようになった(ちなみに、このエントリーは2005年頃に削除されている)。
あ
るエントリーで問題がおきた。D氏は「N大学のE教授が所有するフェラ・アニクラポ・クティのLP全てをCD-Rに焼いて送って頂きました。ありがとうご
ざいます」と書いた。私は即座に抗議のメールを送った。「オマエなー、アフリカ人演奏家が海賊版などの違法コピーで苦しい中で音楽をやってるのを知ってる
のか?音楽業界でDJや音楽評論をやってる人間が著作権を軽視する文章を自分のサイトにおくのはアフリカ蔑視の商業主義だ」と書いて送ったところ言い訳の
メールが来た。問題はその後におきた。
私はこのD氏の行為を2chのワールド音楽板内で問題提起した。特にD氏が愛着を持つセネガル出身
の国連人権委員とかさらにD氏が「偉大なる江沢民国家主席」と呼ぶ中国がアフリカで進めていた資源外交を新植民地主義として非難した。ところが2chワー
ルド音楽板の住人は「そういう政治的な話をしたいなら出て行け」と言いだし「攻撃的な議論」の後で私は2chからアク禁にされた。2ch全体へのアク禁は
1ヶ月程度だったがワールド音楽板へのアク禁は2年以上、続いた。2004−5年頃の話だから、もう時効で書いてもいいだろう(笑)。
残
念なことに中国の「アフリカ資源外交」の結果は私が警告した通りになった。だが江沢民国家主席(当時)と会えるD氏とは一体、何者だろう?私は2chで、
音楽もまた政治的戦略の戦場最前線であると指摘した。正確には「日本はすでに交戦状態にある」と書いた。2004年の事だ。残念ながら指摘した通りの事が
おきた。
音楽が政治における有力なツールである事は沖縄出身の紫の煙に身をまとう我が党議員を見れば簡単にわかることだ。それを言い出せ
ば、ベトナム戦争の頃に来日したジョーン・バエズというフォーク歌手の日本公演においてバエズがアメリカ政府を批判、非難した。そのメッセージが全て抽象
的な愛と平和に通訳された時に英語ができる者が通訳者を非難した例もある。この時のバエズの通訳はCIA関係者と広く信じられている。もちろんCIAが肯
定したわけでは無いので真相は今でも不明だが。つまりアメリカも中国も音楽を政治的に利用してきたのだ。
ワールド音楽板がアク禁になったために東亜やDTM、ジャズ板の住人となり、こっちの板でも同じ主張を幾分かマイルドに繰り返した。残念な事に現状を見る限り、私が2chでやった膨大な警告行為(主に英語ソースの翻訳)は何ら役に立たなかったようだ。
それは非常に残念な事だが、とりあえず自分がやれる事は全てしたと私は考えている。そういう意味ではいわゆる「ネット右翼」の方々とは現在の状況のとらえ方が違うのは確かだ。諦観というとネガティブに響くが・・・
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