障害者郵便問題の本質を歪める共同通信記事

引用

厚 生労働省の文書偽造事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた元同省局長村木厚子被告(54)=休職中=の公判が3日、大阪地裁(横田信之裁判長) であり、元同省課長補佐(61)=退職=が村木被告の関与を否定し「記憶になかったが、検事から『特捜なめるなよ』と何度も言われ、やむなく供述調書に署 名した」と証言した。この事件の公判では出廷した証人が次々と調書の内容を否定。村木被告は大阪地検特捜部に逮捕されて以来、一貫して無罪を主張してい る。

この日の尋問では「記憶にないと一貫して言い続けたが、検事から『1泊でも2泊でもしていくか』と大声で言われた」と取り調べの状況を批判。(共同通信)

引用終わり

共同通信と電通は双子の兄弟である。そして毎日新聞は共同通信の助けを借りて生き延びようとしている。その共同通信の特捜部批判がおかしい。

私 は新聞社の論説委員様や無限の知識を持つ(?)共同通信記者のような能力は無いのであくまで元新聞社広告営業そして第1級精神障害者の兄を持つ者として自 分の意見を書く。広告営業は10年やったし兄の病気とはもう30年以上つきあっている。この視点なら自信を持って書くことができるからだ。

共同通信は障害者郵便問題の本質を歪め、特捜部の体質批判に歪曲している。私が見た障害者郵便問題の核心は

1.社会の弱者である障害者用の制度を悪用して利益を得た「社会の敵」が存在する

2.日本郵政は日本政府が株式50%を保有する会社だ。従って本来、適用すべきでない障害者郵便料金が適用された場合、国民の税金が騙しとられたことになる。つまり、この事件の本質は公金横領である。

3. さらに第3種郵便物だけが選挙報道可能と公職選挙法は定めているが、実際には私がいた頃の朝日新聞では広告を紙面の50%以上掲載してなおかつ第3種郵便 物として選挙報道をするにはどういう「手法」を使えば良いかアイデアを出せという会議がよく開かれていた。そして広告別刷りを入れるなら私が在社した頃の 朝日新聞には選挙報道をする資格が無かった。

4.私が考える障害者郵便事件問題の本質は税金の無駄/公金横領と障害者郵便や第3種郵便物認可において適切な審査を行ってこなかった郵政省/日本郵政の杜撰な体質である。

も ちろん上記の私の主張は第1級精神障害者を兄に持ち、なおかつ新聞社の広告営業を10年やったという自分の体験からくるバイアスがかかっている。しかし共 同通信記者は全くバイアスがかからない記事が書ける全能全知の存在なのか?いつから共同通信記者は「神」になったのか?

裏金を言うなら新聞社の裏金はキレイな裏金なのか?私が朝日新聞名古屋本社にいた頃、次のような事件があった。

当 時の朝日新聞名古屋本社営業局広告部の部長は加*欽*と言った。この人は自分の飲食や遊興費を全て会社の経費にしていた。それが可能なのは「裏金」を作っ ていたからだ。ところが加*欽*はやり過ぎた。彼だけでなく家族まで日曜日に松坂屋や丸善で買い物をし、費用を「経費」として会社に請求した。結果として 彼は「外れた」。次に部長になったのは松*という男だったが、この人もやはり問題をおこした。私は正確に問題を把握してないが、不動産担当者が、松*部長 は日曜日に自分の車(ちなみに真っ赤。これは朝日新聞だからではなく赤は視認性が良いために事故にあいにくいという彼の独創的な発想から選ばれた)に家族 をのせ岐阜や長野の別荘地を「見学」にいき、そして日曜出勤手当てと鉄道距離換算の交通費、食事代を「実費請求」したと主張した。*能という不動産担当者 は「別荘販売を部長が見にいくのはいいけど、何で日曜日に家族同伴で自分の車を運転して現地に行き現地名物をお土産に買うの。その伝票を回されるこっちの 立場を考えてよ」とよくボヤイていた。

共同通信は裏金を作らない「キレイな会社」なのか?実際に新聞社で働いた者としてとても信じられない話だ。そして共同通信の障害者郵便事件の報道は問題の本質そらしと私は考える。

再度繰り返すが、ここでの問題は税金の無駄/公金横領と日本郵政の杜撰な体質である。共同通信は「我々は神である」と信じているのだろうか?10年間、新聞社で働いた者として大きな疑問を持つのだ。