旅は身軽に

真面目な話ばかり書いてきたので久しぶりに馬鹿話を書いてみよう。馬鹿話ならいくらでも書ける。何故なら自分の人生において実際におきた様々な事をありのままに書けば良いからだ。まずイントロとして遺書を書いてまで「危険なソマリア」に行ったアグネスの話。

引用

http://news.livedoor.com/article/detail/4606987/
アグネスのソマリア行きに厳しいネットの声「がんばれソマリア戦士」

ア グネスに非難の声があがっている。2月15日に日本テレビが『アグネス・チャン、危険度最高レベルのソマリアへ出発』というニュースを報道。インターネッ ト掲示板『2ちゃんねる』やブログなどで「行ってどうするのか」、「そんな金あるなら送ってやれ。アグネスの顔見ても腹は膨れん」、「アグネスが行って何 の役に立つのよ」などの声があがっているのだ。

●インターネットでの声(一部を抜粋して掲載)
・現地民マジ頑張れ
・ソマリアがんばれ
・がんばれソマリア戦士
・ソマリアの治安に期待
・ソマリアさんお願いしますよ
・ソマリアわかってんだろうな?
・現地の大人たちにそいつは金もってるよと伝えたい
・アグネスがいる間は海賊は陸に上がってくれ
・ソマリア頼むぞおおおおぉこれはチャンスなんだ
・ソマリアに対する期待感が半端無い
・誰かやっつけちゃってよ
・現地民よ空気読んでくれ
・空気読んでくれたらソマリアに定期的に募金してあげたい
・おーい誰かゴルゴ13呼んできてー
・その旅費を寄付してやれよ
・どうせ完全に安全が確保された場所しか行かないんだろ
・どうせなんもしないで行ってきたって事実だけで満足して帰ってくるんだろ
・デスブログで取り扱ってくれないだろうか
・俺、アグネスが無事に帰ってきたら就職するんだ
・アグネスチャンさんがソマリアで襲撃されて死にませんように

引用終わり

私もこのスレをずっと読んだが「遺書を無駄にするな」という書き込みを何回か読んだ。ネラーは口は悪いが、地球環境と限られた資源を思いやる心を失っていない、そうした熱い思いで胸がいっぱいになったのは私だけだろうか?

私 は黒柳徹子さんもアグネス・チャンも講演会の仕事であった事がある。控え室で黒柳さんに「コーヒーでも取りましょうか?」と話しかけたら「そういうお気遣 いはなさらないでください」とちゃんと返事をくれた。ただの送り迎えをしただけなのだが少なくとも黒柳さんに悪い印象は持っていない。アグネス・チャンと マネージャー金子氏を講演会場までハイヤーを使い送った時、講演会場まで約1時間、同じ車にいたのだがアグネスは全く喋らなかった。私が仕事を依頼した講 演者で1時間、同じ場所にいて口をきかなかったのはアグネス・チャンだけだ。左翼過激派のような重苦しい空気のなか、こちらは気分をほぐそうと話しかけた のだが返事すらしない。金子氏はさすがに少しは喋ったが。という訳で個人的にアグネス・チャンの印象は最低である。しかもわずかであるがアグネスに払った ギャラのほうが黒柳さんより高かった。それを知った職場同僚は「オマエは馬鹿か?こんな女に仕事を頼むな」と猛烈に私を罵倒した。まだ書くことはあるのだ が、あまり暴露話を書いていると友愛部隊が送られるので、この話はこれで終わり(笑)。

アフリカやブラジルに行った時の話はもう書き飽き たので最初の旅行であるアメリカ西海岸への観光のことを書いてみよう。私が行った頃は1ドル360円で外貨持ち出し制限があり、いやいや、そこまで古い話 ではない。ともかく最初の海外旅行であり何でも見てLAやSF市内を歩き回ろうと考えていた。できればサンタナのコンサートを見たいと思っていたが残念な がら私が滞在中、目ぼしいコンサートは無かった。

成田に向かう送迎バスの待合でツアコンにあった。実態はツアーでも何でも無かったが人数 を寄せ集めるために名目上はツアーになっていたのだ。ツアコンは私の姿を見て驚きの声を上げた。「これまでバッグ1個だけという人は何回か見たことがある がまるっきり手ぶらの人は初めて見た」と彼は言った。実際、Tシャツにブルゾンをはおり下はジーンズという近所のスーパーに買い物にいくのと全く同じ服装 だった。違いはパスポートやトラベラーズ・チェックをブルゾンのポケットに入れてるだけだった。語学ができるというのが過剰な自信を生んだのか、私は替え の下着すら持っていなかった。アメリカに着いたらアメリカのスーパーで買うつもりだったからだ。思えば、ここで過ちに気がつくべきだった。

成 田からの出国では何もおきなかったが最初のアメリカ入国であるハワイでトラブルがおきた。入国係員は「オマエ、手荷物は何処にある?」ときいた。私は「手 荷物は無い」と答えた。入国係員は私をジロジロと見た後、別室に案内した。そこには数名の係員がおり私に対し質問を浴びせかけた。ともかく日本人なら必ず スーツケースかバッグ数個は持ってるはずだと彼らは考えたようだ。「何故、着替えすら無い?」から始まり延々、職務質問を受けた。私は「アメリカのお店で 買えばいいんでしょ?必要なお金はTCで所有しているし」と答えたのだが彼らは納得せずパスポートを取り上げ、日本の出入国管理と連絡を取った。私は1時 間をこえる尋問の後に、やっと解放された。もはやハワイを観光する気分も失せてしまった。数時間、空港内でふて腐れている内にLA行きの便の時間になっ た。

天候状態が良くなかったらしくLAに着いたのは予定より数時間遅れの夜の10時だった。ところがLAの入国管理でまた「オマエは何 故、手荷物を持っていない?」と聞かれ別室に案内され、ハワイと同じ事をまた1時間やった。いい加減、ウンザリした私がLA国際空港の外に出た時はすでに 夜の12時を過ぎていた。これは誤算だった。何故なら初めての海外旅行だったが、夕方LAに着いてからホテルを探す予定であり宿泊先が決まってなかったの だ。ところがさすが、国際都市LAである、深夜1時でも客引きをしているホテルのミニ・バスが数台あった。

西海岸はひたすら歩き回っただ けで特に面白い事はおきなかった。いや、サン・フランシスコで地図無しにブラブラ歩いていたら知らぬまにスラムに迷い込んだのが面白いと言えば面白かった が。実は、この旅行は帰国日も決まってなかった。就職先の研修が4月から始まるので、それまでに戻れば良かった。という訳で実にいい加減な最初の海外旅行 だった。

今はどうか知らないがアメリカは出国する際には手荷物が無いことを問題にしなかった。ところが成田で入国手続きをしていると係員が「どうして手荷物が無いんですか?」と聞いた。そして、すぐに別室に案内され住所、電話番号などを訊かれた。

これは本当の話である。手荷物が1個でもあれば何もおきなかったのに全くの手ぶらだったために実に私は3時間以上も別室で日米入国係員数名に取り囲まれるはめになった。皆さんも海外旅行をする時は何かバッグ1つくらいアリバイで持参したほうが良いと私はアドバイスしたい。

昔、 自分がやってたサイトでは、こうした旅行関係の馬鹿話をたくさん書いていた。ある日、メールが届いた。それはドイツに本社をおく若者向け旅行会社に勤める 日本人社員からのものだった。内容は「オマエのサイトは面白いから広告を入れたい。フロントに1枠で年間10万円払う。できたら3年契約をしたい。他の広 告を入れるのはオマエの自由だ。この条件で良ければペイパルですぐ支払う」というものだった。現在のサイトと当時のサイトは内容がかなり違うが質はほぼ同 じだろう。つまりアナタが見ているこのサイト、実は年間10万円の価値があるんです。私も信じられませんが(笑)。