勝間和代とは何をする人なのだろう?

先週、 2chで勝間和代氏がホストをつとめる討論番組での元2ch管理人ひろゆきとのやり取りが大きな話題になり膨大なスレが立った。私はスレタイを見て思っ た。勝間和代とは一体、何をする人なのだろう?名前から判断すると今きたよの様な吉本系漫才師かなと思ってスレに貼ってある動画URLをクリックした。驚 いた事に本当に漫才師だった。いや、正確にはそうではないのだが(笑)内容はほとんど漫才だった。

特に勝間和代氏が『いや、リアルの話に 対してインターネットが写像であるということに、何故ですね・・・』と発言した部分とひろゆきの返事に対し「だめだ、コレ」と返答した部分が大いに笑え た。討論で自分が優位に立とうとする姿勢が見え見えであり、そのあまりの必死さに笑いをこらえることができなかったのだ。wikiの経歴を見てもなんとか 自分を大きく見せようと必死な記述があり、その部分も大いに笑える。

引用

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E9%96%93%E5%92%8C%E4%BB%A3

勝間 和代(かつま かずよ、1968年12月14日 - )は、日本の公認会計士、著述家、評論家。学位はファイナンス修士(専門職)(早稲田大学)。株式会社監査と分析代表取締役、中央大学大学院戦略経営研究科客員教授。

高校時代から公認会計士試験の勉強を始め、23歳で公認会計士としての登録が可能となる3次試験に合格。なお2次試験には19歳で合格しており、旧試験制度では当時の最年少記録。他に中小企業診断士情報部門。

IT にも詳しく、中学時代からパンチカードで付属の大学のコンピュータでプログラムを作っており、ニフティサーブのウインドウズフォーラム・マルチメディア会 議室のボードリーダーを務めていたこともある。ISDNを自宅に引いたときに「葛飾区の個人宅で2軒目」と言われた逸話もある。

引用終わり

そ りゃ高校時代から勉強してれば資格試験くらい受かりますよ。私の持ってる資格は英検1級くらいだが、これは19歳の時に英検とは何かを知らない状態で遊び で受けて合格したものだ。すでに書いたように私は家から一番近い保育園、一番近い公立小学、一番近い公立中学、日教組の影響から逃れるために行った隣の市 の公立高校という学歴である。大学での専攻は経済学であり第1外国語はドイツ語だった。つまり特別な英語教育を全く受けず、試験対策もせず英検1級に通っ たのだ。そうか、私は自慢したければやはり遊びで受けたTOEFL635点を言えばいいのか。これはハーバード大学文学部でも入れるレベルの英語力だそう だ。TOEFLを受けたのを忘れていた。勝間氏、必死すぎるw

「ISDNを自宅に引いたときに「葛飾区の個人宅で2軒目」と言われた逸話もある」という部分も笑いを禁じえない。ISDNに関しては個人的に面白いエピソードがあったので、それについて書いてみよう。

90 年代初め、私は自分の翻訳事務所にISDNを引くことにした。電車に乗り、隣町にあるNTT支社を訪問した。支社と言っても10数階建てのかなり大きなビ ルだ。中に入った私は、窓口の女性に「ISDNを引きたいんですが」と言った。驚いた事に、その女性は「当社ではそのようなサービスを扱っておりません」 と答えた。信じられない方もいるかも知れないが本当にNTTの窓口でそう言われたのだ。若干、むかついた私は「あなたじゃわからない。上司を出せ」と要求 したところ彼女はどこか専門の部署に社内電話をかけた。5分もすると、いかにも大学でIT/通信を勉強しましたという感じのインテリ女性が現れ、私はやっ とのことでISDNを引いてもらうことができた。

当時、私は仕事の関係でキヤノンのレーザー・プリンターをローンで使用していた。当時の プリンターは63万円したのだ。A4しか印刷できないのに(笑い)。ある日、キヤノン販売の営業がウチにやってきて色々、IT機器の話をした。その時に私 は彼にISDN回線での電話番号を告げた。それは0***-**-0003というものだった。するとキヤノン販売の営業はビックリし、「竹本さん、すごい 番号を持ってますね」と言った。私は意味がわからなかったので「何がすごいんですか?」と聴き返した。そこで彼が説明したのだが「0001と0002は NTTが自分で保留しており外部には割り当てない、つまり0003を持っているということは**地域でISDN回線を引いたのは竹本さんが最初ということ なんです」と彼は言った。

この**地域は山口市から下関までをカバーする地域であり、東証一部上場企業も数社ある。そうした企業より先に 私が最初にISDNを引いたということらしい。だが、正直、私はたいして嬉しくもなかった。何故なら、東証1部企業がISDNを引かない理由を知っていた からだ。それは何かと言うと専用回線である。専用回線とは何かと言うと1年365日、ずっと通話状態の買い切り回線である。そうした回線は使用料が月に一 千万以上した。

ちなみに私が新聞業界にいた頃は、全ての全国紙が主要本社と支社の間に専用回線を確保していた。恐らく専用回線の料金だけ で1社で月に数億円払っていたと思う。何故、専用回線が必要かというと編集/広告を問わず本社からの送り原稿に間違いがあり、それがグラフなど活字組み換 えで対応できない場合、そうした専用回線を使って画像原稿を送っていたからだ。私もそうした専用回線を使って送られてきた画像を何回か見たことがあるが、 本当に郵送で送る画像と同じレベルの画質を維持していた。G4ファクシミリを使ったことがある方なら、どの程度の画質か理解いただけると思う。

結局、上には上があり、個人がどれだけ頑張ろうと巨大企業のITインフラに適うわけがないという極めて当たり前の話である。勝間氏が日本で最初の個人レベルの量子暗号を使ったLANを構築したというなら私も少しは驚くのだが(笑)。

何とか自分を大きく見せよう、相手を負かしてやろうという姿勢ではひろゆきのような自然体の変人にかかると逆にオモチャにされてしまうことが証明されたと私は考える。

もう少し、力を抜いて休日にはコンゴ音楽で踊るとかすれば人生がもっと楽しくなるのに(笑)。

追記

文 章を書いてるうちに思い出したのだが私の会社同期に、大学在学中に新しいアーキテクチャーのコンピューターを作った人がいた。電子計算室長が「こいつは馬 鹿だ、富士通やNECが自宅まで来てどうか当社に入ってくださいと頼んでるのに朝日に来た。富士通なら社長にまでなれるのに」と言っていた。N村という人 だ。何回か話をしたことがあるが、それほどキレル人とも思わなかったな・・・

勝 間さんは「だから日本の企業はダメだ。ISDNのような(当時としては)新しい技術を積極的に利用して起業せよ」と言われるかも知れない。だが新聞社のよ うな業界では不確実性がある新技術より枯れて安定した技術を好む傾向があることも指摘しておこう。それは何があっても日々、新聞を印刷し家庭に届けなけれ ばいけないという新聞社の業態を考えれば当然のことだ。