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蓮舫は非人間的だ
与謝野馨氏が蓮舫大臣をこきおろした。その根拠は明確に示されて無いが、(恐らくご自身が)障害者の子供を持つ猪口大臣(当時)に対し行った答弁を根拠とされているのだろう。
引用
参議院会議録情報 第164回国会 予算委員会 第16号 http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/164/0014/16403240014016c.html
○理事(市川一朗君) 関連質疑を許します。蓮舫君。
○蓮舫君 民主党・新緑風会の蓮舫です。 今日は、障害を持つお子さん、障害児について質問していきますが、まず川崎厚生労働大臣、障害者扶養共済制度について、その概要について教えてください。
○
国務大臣(川崎二郎君) お尋ねの心身障害者扶養共済制度は、心身障害者の保護者の相互扶助の精神に基づいて、保護者が一定額の掛金を納付することにより
保護者の死亡時などに子供である障害者に終身一定額の年金を支給することにより、障害者の将来に対して保護者が抱く不安の軽減を図ることを目的とした任意
加入の制度でございます。具体的な仕組みでは、道府県等が条例に基づき実施する心身障害者扶養共済制度を独立行政法人福祉医療機構が再保険することとして
おり、制度の骨格は、障害者の保護者が道府県等に加入申込みをし、保護者の年齢に応じて一定の保険料、月々三千五百円から一万三千円まで、これは入った年
齢によります、お納めいただき、その保険料を原資として団体生命保険に加入し、保護者が死亡したときの保険金を原資として信託銀行に信託し、子である障害
者に一月当たり二万円を給付することになっております。なお、二口までの加入が認められております。
○蓮舫君 お手元にパンフレット
の資料をお配りしておりますけれども、この共済制度は障害児の保護者が入る私的保険制度の一種として始まったものです。障害を持つお子さんを育てている保
護者の最大の悩み、考えるとつらいのは、自分が死んだ後、子供は生活していけるのか、もっと言えば生きていけるんだろうか、こういう不安の声にこたえたの
が障害者扶養共済制度なんです。
猪口大臣はこの制度を御存じでしたでしょうか。障害児も大切な命と考えるとこの制度をどのように思われるか、併せてお知らせください。
○国務大臣(猪口邦子君) この制度を私が知っていたかということでございますか。この質問に来るまでにもちろん当然勉強してきております。そして、これが重要であるというふうに認識しております。
○蓮舫君 この質問の通告をしなければ知らなかったと理解をさせていただきます。
この制度は、出発は私的保険制度だったんですが、その後、自治体も国も支援をしてきています。障害児を育てている保護者の不安を軽減するのも、支援策を進
めるのも、あるいは障害児がはぐくんでいく環境を育てるのも政治がやらなければいけないと思いますが、猪口大臣、川崎厚生労働大臣、この保険制度、必要あ
る、必要ない、どちらとお考えか、その理由も併せてお聞かせください。
以下、省略、引用終わり
すでに書いたように私の兄は第1級精神障害者である。親は当然、老後を心配し心身障害者扶養共済制度を利用した(現在どうなっているかは知らない)。そして上の国会の答弁を読む時、蓮舫という人は政治家以前に人間として欠陥があると感じた。
まず蓮舫氏は舌鋒鋭く、猪口大臣(当時)を攻撃されておられるが、では精神障害者のために何をしてくれたかというと私が知る限り何もしていない。いや、コレコレをしましたという反論があるなら掲載しますので蓮舫氏からの反論を期待する。
猪
口さんの場合は知的障害のようだが、精神障害であれ知的障害であれ、救いは医学の進歩だけである。その医学の進歩に必要な基礎科学は蓮舫氏が「無用」とし
て仕分けで切り捨てた。そしてマスゴミは拍手喝采した。要するにマスゴミは「失語症躁鬱ニート部落民はとっとと首つって氏ねよ。持ち家もない貧民のくせ
に。」 と考えていることが良くわかった。
確かに私は自分の兄が精神障害者であることを隠していない。これは何故かと言うと、就職活動を
して40数社受け、全て1次試験で不合格になった。その後、日本経済新聞は最終面接まで残ったが、その場で社長始め役員が私の兄の障害を笑い物にして(以
下、削除されました)。結局、社員50人程度の英字新聞をのぞけば朝日新聞しか採用通知を出さなかった。皮肉な事に、私が大学を卒業した年で最も人気があ
り難しかったのは朝日だった。私は営業職で採用されたが、それでも1000倍の競争率だった。私はこの「事件」以来、日本社会に完璧に幻滅した。そして自
分の兄が精神障害者であることを隠すのを止めた。何故なら隠しても「相手」は調べるからだ。
開き直ったおかげで私は精神的に楽になったが
当然ながら「社会」から相手にされなくなった。それは自分の選択した道だから良いとして何故、猪口さんも開き直らなかったのか?大江健三郎のように自分の
息子の障害を売りも、いやそのつつみ隠さず公開することでノーベル文学賞を取った人もいるのだ。とりあえず与謝野氏の主張が正しいという仮定で話を進める
が、猪口さんもご自身の知的障害を持つお子さんを売りも、いやその隠さず社会に見せたらノーベル平和賞が取れたかも知れない。猪口さんが国連大使を勤めた
という経歴を考えると十分、ありうる話だ。
何故、猪口さんは大江さんのように自分の子供を見せも、いやその隠さず公開してノーベル賞を受
けなかったのだろう?恐らく、その違いは大江さんの子供は男であり猪口さんの子供は女であることと関係しているのではないかと考える。正直な話をするが、
知的障害を持つ女児は性的虐待の対象として常に狙われている。これは別に訳知り顔でウンチクをたれているのではなく事実そうなのだ。
猪口さんがご自身の子供の障害に関してcoming outできなかったのも当然だろう。私が解説した障害者をかこむ背景を頭に入れて再度、蓮舫氏と猪口大臣(当時)のやりとりを読み直してほしい。激しい怒りを覚えるのは私だけだろうか?
結
局、本当に差別されている者は差別されていることを明かすことすらできないのだ。この関連で私が最も滑稽に思うのは大沢真理のようなフェミニストが主張す
る女性差別論である。ほとんどの障害者およびその家族は障害を隠して生活している。差別されている女性たちは女性であることを隠して生活しているのか?
例
えば就職や結婚、デート、見合いといった人生の重要な場面で女性たちは自分たちの性を隠しているのだろうか?むしろ、その反対だろう。大体、今日デートす
る相手が異性なのか同性なのかもわからないのにデートに応じる男性がいるだろうか?普通の男性はそんな「闇なべ」のようなデートには応じないだろう。い
や、オレは相手が女性でも男性でもいいという人もいるかも知れないが、そういう人は稀だ。少なくとも私は知らない。
世の中には、差別されていることを主張できないレベルで社会から差別されている人たちがいる。蓮舫氏はこの点をどう考えているのだろうか?
反論があれば是非、お寄せいただきたい。いくらでもお付き合いします(笑)。
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