どこか似ているブブゼラの音

私は音楽に関しては一切、思想を持ち込まない主義だ。今回は珍しく中国の楽器がいかに世界に広まっているかについて書いて見る。

現 在、南アフリカで開催されているサッカーWカップでブブゼラという騒音楽器が話題になっている。その音を聞いているうちに「何か聞いた事のある音だな」と 思った。そこで思い出したのがキューバ音楽で使用されるトロンペータ・チーナである。英語wikiにはちゃんと記載されている。

http://en.wikipedia.org/wiki/Trompeta_china

19世紀に中国移民がもたらしたとハッキリ書いてある。ブブゼラの起源はハッキリしないが私はトロンペータ・チーナの音を思い出した。ところでトロンペータ・チーナと日本のチャルメラは実は同じ物である。もちろんキューバに屋台のラーメン屋がある訳がないのだが・・・

引用

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%A9

漢 字表記は「嗩吶」。中国の楽器「嗩吶」(スオナー:簡体字表記「唢呐」)に由来し、「唐人笛」と呼ばれていたこともある。嗩吶は京劇などで用いられた楽器 であり、日本には安土桃山時代に伝わったとみられる。江戸時代初期に長崎を訪れたポルトガル人が、この楽器を「チャラメラ」と呼んだことから、嗩吶のこと を「チャルメラ」と呼ぶようになった。

 日本 [編集]
屋台のラーメン屋の客寄せによく使われるチャルメラのメロ ディーを鳴らす自動車用警笛『チャルメラホーン』を指してチャルメラと呼ぶ。多くの人に知られており、そのメロディーはソラシーラソー ソラシラソラーというものである[1]。全音より少し広い(110-120セント)音程が使用される。

引用終わり

つまり 中国起源の楽器が日本でも西欧でもキューバでもメキシコでもブラジルでもそして恐らく南アフリカでも使用されている。正直、中国はなかなかスゴイと思う。 ところが左翼の人はそうした多様な教養がなく、ひたすら教条主義的に中国を持ち上げて、中国のグローバルな影響をかえって評価できてないような気がする。

私 は中国共産党独裁下にある現在の中国は嫌いだが、音楽に関する限り「良い物は良い」主義なのであえて中国はスゴイとここでは書いておこう(笑)。冗談でな く意外なところに中国の影響がある。例えばジャズである。ドラム・セットに欠かせないチャイナというシンバルは名前の通り、中国の銅鑼由来である。小型ス プラッシュ・シンバルと言えば、それまでなのだが、やはり中国3億年の歴史(?)が生み出す不思議な音色は確かに存在する。ちなみに最も知られたシンバル 製造業者ジルジャンはトルコ発生の企業で、トルコ音楽の銅鑼がその元だというから伝統というのは侮れない。

ブブゼラに関してはハッキリ中 国起源とは言えないがキューバとか日本のラーメン屋台とか意外なところに中国起源の楽器がある、これは認めざるをえない。私も80年代にキューバ音楽のア ルバムを聴いていたら、いきなりチャルメラが成りだしビックリしたことがある。頭の固い左翼のかたもトロンペータ・チーナでも吹いてコンパルサで踊るとか すれば良いのに(笑)。

ところで中国人民銀行が明日から人民元の段階的切り上げをするらしい。2chの市況板はこの話題で持ちきりなのだ が、これは北京閥が上海閥を完全に押さえ込んだと私は考えるのだ。何故なら人民元切り上げは上海バブルの完全な終焉を意味するからだ。もし人民元の段階的 切り上げを中国が克服できるなら中国は日本を100%越えたことが証明される。だが、恐らくできないと私は考えている。

最後はちょっと政治的になったが珍しく中国のスゴさについて書いて見た。