私は右翼でも保守でもないんだが・・・
2010.07.09

恐 らく、私はネット利用者からネット右翼/保守と見なされているのだろう。だが本音を言えば私は右翼でも保守でもない。私は自分の体験、知識などから判断し て現時点で「より偽善的」なほうを非難しているだけだ。そして現時点ではミンス/左翼/プロ市民のほうに偽善が多いと判断しているから彼らを批判している だけで、もし保守のほうがより偽善的と考えれば、保守を非難するだけだ。全ての判断基準は私のなかにある。

あえて苦言を言わせてもらうが ネット右翼の方々の主張はともかく、プレゼンの仕方には大きな問題があると考える。端的に言えばユーモアの欠如である。悲壮感の洪水である。自分たちが優 位にある時にユーモアをかますことは誰でもできる。本当のユーモアは絶望的な窮地にあっても「全てを笑い飛ばす余裕」だと考える。何故なら「皇国の荒廃、 この一戦にあり」的な悲壮感を持つ文章はかえって一般大衆への訴求力を失うからだ。本当の窮地でユーモアをかますことで頭をさまし「大きな俯瞰図」を示す ことがユーモアの役割と考える。

残念ながら日本のユーモアは劣化に次ぐ劣化を続けてきた。それは結局、心の余裕のない人あるいは特定思想 に凝り固まった人が増えてきたということだろう。右も左もカテゴリー化されてきた。それは簡単に言えば日本人の劣化である。私は愛国系ブログを読むたびに 違和感を覚える。日本が窮地にある、それはそれで「国民の総意」の結果であり「国民」あるいは自分を笑えば良いじゃないかと私は思うのだが「ネット右翼」 のかたはそう考えないらしい。

YouTubeでコンゴ音楽ベーシスト丹羽さんの動画を見つけた。

http://www.youtube.com/watch?v=N1lVLVjlGjc&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=h6TNOQbiLh8&feature=related

よ く左翼系のピース・コンサート(笑)でキューバや中国の歌手と日本の歌手が同じ歌を歌うことがある。世界がひとつに結ばれる訳だ。それも異文化との交流で はある。だが一方では「オレはそんな見せ物には我慢できない。現地の連中に一流と言わせてみせる」と考えた日本人がいた。上に挙げた丹羽さんもそうした一 人だ。

丹羽さんの素晴らしい点はゲテモノでは無く本当にコンゴ音楽ベース奏者として一流になりアフリカ各地をツアーして回っている点だ。 これは別に日本人としての私の過大評価ではなく丹羽さんのベースはコンゴ人一流ベース奏者と比較して何ら劣るところがないのだ。丹羽さんに限らずコフィ・ アリババという歌手のドラム奏者になりアフリカをツアーして回った日本人もいた。残念ながらこの人は数年前に日本に帰ったようだ。

私は丹 羽さんのような生き方が好きだ。人がどう判断しようと自分が良いと判断したものを追求する、これもまた日本人の特性だ。例えば西洋絵画の技法を取り入れた 若仲などがそうした例だ。何故、他人の価値基準に従わなければいけないのか?私は、自分が価値があると考えるものに価値があると考える。

残 念ながら日本の左翼も右翼も既定路線に忠実だ。何故、自分の頭で考えようとしないのか?いわゆるネット右翼のかたは、民主党が衆参両議院で過半数を占める のを恐れているのかも知れない。だが、そうした情勢をもたらしたのは情弱と蔑称される自分の頭で考えない日本人だ。日本人が他人の意見を全て疑い自分の頭 で考えるようにならない限り「民主党政権」は永遠に再現されるだろう・・・・