クルーグマンの主張には矛盾がある
2010.08.16
引用
http://nationalmortgageprofessional.com/news-ticker/08/10/
why-latest-america-bankrupt-talk-really-madness
Why the latest "America is bankrupt" talk really is madness
Fri, 2010-08-13 08:29 ― Andrew T. Berman
引用終わり
数日前にwww.bloomberg.comで「アメリカはすでに破産している」という大きな記事を読んだ。すぐに釣りだとわかったので私は自分のサイトで紹介しなかった。ちょうど三菱対ソフトバンクという文章を書いた日だった。
だ
が(当然ながら)アメリカ人の多くは憤慨した。上に挙げた住宅ローン業界サイトは典型的な例だ。ところで、このサイトはポール・クルーグマンの「もしアメ
リカが破産しているなら何故、10年物長期金利が2.8%にとどまっているのか?」という反論を紹介している。ちなみに10年物金利=アメリカの代表的住
宅金利である。
クルーグマンの言ってることは日本の三橋貴明氏がずっと前から主張してきたことだ。つまり市場による評価である。評価でも
格付けでも良いのだが、それには名目的なものと実質的なものがある。例えば格付けにおいてS&Pなどが出す格付けが名目的な格付けである。対して
長期金利やCDSが示すものは市場が判断した格付けである。インプライド格付けと呼ばれる。
ところでクルーグマン氏は、「もしアメリカが
破産しているなら何故、10年物金利が2.8%にとどまっているのか?」と主張することで自家撞着に陥ってることに気が疲れた、いや気がつかれただろう
か?そう、日本の格付けである。日本の長期金利は1%割れをしている。クルーグマンが本当に市場による格付け=インプライド格付けを信じているなら格付け
において
日本>>>アメリカ
でなければならない。ところが日本の長期金利低下は国債バブルでアメリカ
の10年物TBの金利低下は「キレイな金利低下」と主張する中国経済新聞とかが存在するから話がややこしくなる。素直にインプライド格付けにおいて日本の
ほうがアメリカより高いと考えれば信用危機がおきる度に日本円が買われる理由も簡単に説明できるのだが。
で、中国経済新聞の最新記事はこうである。
引用
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C9381959F
E3E4E2E3908DE3E4E2EAE0E2E3E29C9C91E2E2E2;bm=96958A9C93819481E
3E4E2E2988DE3E4E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2
日中GDP逆転、米メディア相次ぎ速報
引用終わり
速報も何も先月からずっとWSJの記事として掲載されてきたのだが。で、問題は何故、中国は最近、日本国債を買うようになったかである。世界2位の経済なら世界3位の経済国の負債などを買わずに自国通貨・自国政府負債を信じれば良いのに(笑)。