上杉隆氏の様々な矛盾
2010.08.22

引用
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%
E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E5%B4%A9%E5%A3%8
A-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%
B8%8A%E6%9D%89-%E9%9A%86/dp/4344980883

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)
上杉 隆

読者コメント

ど んな著作記者クラブの存在によって自由な取材が制限され、結果として取材先と取材陣との馴れ合いを生んでいるのが今の日本ジャーナリズムだという。署名記 事が当然なN.Y.タイムズにひきかえ、日本の新聞はほとんどが非署名記事であり、記者は横並びの事実関係を記事にするだけだ。つまり、日本の新聞は通信 社の仕事しかしていない、とも言っている。

全く正論で、つけ入る隙はないのだが、そもそも新聞の歴史も違えば、在り方も違う。N. Y.タイムズと比べても仕方なかろう、とも思うが、筆者も描いているように、ジャーナリストとは名ばかりで、レベルの低い輩が多いことも確かだ。あまり期 待はできないが、筆者の血の出るような、この叫びが何時の日か報われることを、願って止まない。国民はそのレベルに応じた政府しか持てない。ジャーナリズ ムも、また然り、ではないことを祈ろう。

引用終わり

私は上記の本を読んでないのだが、NYタイムズを始めとした欧米メ ディアは署名記事が当然と主張されている。しかし、既に示したようにNYタイムズの記事データベースでのuesugiのヒット件数はゼロである。このデー タベースは1981年からの記事を網羅しているのだが、NYTは上杉隆氏は署名記事を書かなかったと認識しているようだ。

これはおかしな 話だ。自らのNYTでの勤務体験を挙げて、欧米メディアは署名記事にすることで記事に責任を取っている、日本のメディアは取っていないというご自分の主張 と整合性がとれない。実際、「NHK記者」時代も署名記事を書かれた形跡が無いので、結局、上杉隆氏は一本も署名記事を書いてないにもかかわらず、 欧米マンセー、日本ダメダメと主張しているのだ。これはハッキリ言って欺瞞である。大体、その論理で行くなら、実名、実住所、実電話番号、IPアドレス、 実メール・アドレスを開示した上で批判をしている私の姿勢が理想ということになるのだが(笑)。

さらに理解できないのは上杉隆氏の記者と いう肩書きへのこだわりである。自分が書いている内容に自信があるなら、NHK記者見習とか元NYタイムズ取材記者と書く必要が無いではないか?記者をやり ましたという経歴/肩書きにこだわるのは、まさに上杉氏が批判してこられた日本メディアの権威主義ではないのか?繰り返すがNYタイムズの記事 データベースをAuthor: uesugiで検索してヒット数ゼロである。

私は自分が朝日新聞に勤務していた10年間にやったことは広告 営業であり、記事は1本も書いたことがないと明言している。何故なら、上杉氏のような権威主義を嫌っているからだ。別に広告営業が恥ずかしい仕事とは思っ てないからだ。上杉氏の姿勢からは編集の連中が広告に対して持つのと同じ侮蔑感が見える。実際、編集の連中は広告や販売を馬鹿にしているのだが、誰が新聞 社の経営を支えているのかご存知ないらしい。

日本の新聞を始めとしたメディアが腐っている。これは事実であり、上杉氏の主張も正しいと言 える。だが何故、そのような怠慢な姿勢でも日本の新聞やTVは潰れないのか、その収益構造はどうなっているのか、電通が力を持つとされるが何故、影響力を 持つのかという視点が無い。私はこのサイトでそうしたカラクリを自分の経験した範囲で明かしてきた。しかも全く、お金を取っていない無料の文章であり、上 杉氏のTwitterにあるような広告も入れてない。

つまり上杉隆氏は典型的な日本メディアの「良心的な記者」のスタンスを装ってるだけだ。繰り返すが、ご自分の書く文章に自信があるなら記者見習とか元NYT取材記者と書く理由は全くない。それは結局、日本マスゴミで働く「編集」「ジャーナリス ト」が広告営業に対し持つ職業差別意識と全く同じである。

さらに一本も署名記事を書いた事がないのに、欧米は素晴らしい、日本はダメだというのも矛盾している。それほど署名記事にこだわるなら何故、NYTのデー タベースにおいてauthor: uesugiでのヒットがゼロなのか説明できない。

結 局、上杉氏は記者としての実績ゼロであるにもかかわら、「オレは元NYT記者だ。NYTは署名記事にして記事に対し責任を取っているから素晴らしい、日 本の新聞記事は無署名だからダメだ」と主張されているのだ。さらに広告や販売という新聞社やTV局の経営を支えている人たちへの差別意識が透けて見える。

朝日新聞社の広告営業というのは、そんなに恥ずかしい仕事なのですか?私はそう思ってないんですが・・・・

NYタイムズ記事検索結果(bmp ファイル)