農民の感情を知らない成田闘争ファイターズ(笑)
2010.08.30

またまたプライバシーの切り売りである。しかも本来なら隠しておきたい土地売買に関する事である。

国税さん、読んでる?(笑)

だ が私以外の誰も「本当の真実」を書かない以上、社会から馬鹿と思われようと書くべきことは書かざるをえない。この文章は1つの「証言」として書くので、事 実を微に入り細に穿ち書く。本当は、こういうのを止めたいんだけどね・・・・何でオレだけ自分のプライバシーの切り売りをしなければいけないのか?一銭の 儲けにもならないのに。

我が家は過去300年にわたり農業と漁業を営んできた。それはお寺の過去帳を見ればわかる。お寺の名前は西福寺 (下記参照)である。呆ける数年前まで私の母が、このお寺の仏教婦人会の会長をした。その時に色々、話をきいたようである。私自身は仏教の拝金主義が嫌い なので、一切つきあいはない。

西福寺
住所: 山口県宇部市大字東岐波磯地3687
電話番号: ‎0836-58-2030‎

私が住んでいる土地で山口きらら博という地方博があった。

引用

山口きらら博
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 
山口きらら博(やまぐちきららはく)とは、山口県山口市(当時吉敷郡阿知須町)きらら浜で2001年7月14日から9月30日までの79日間開催された地方博覧会。正式名称は「21世紀未来博覧会」、通称「きらら博」。

引用終わり

こ の博覧会会場へのアクセスを良くするために新しい道路が造られた。正確には山口県道216号善和阿知須線の拡張整備が行われた。どうですか、この細部への こだわり(笑)。この時に我が家の所有する農地が道路拡張部分に入った。かなり大規模な道路拡張であり、100人をこえる地権者がいたと記憶している。こ こらは山口県が記録を保持しているはずなので詳細を省く。というか私が住んでいるレベルの田舎で他の地権者の名前を具体的に書いてたら村八分にされてしま う。

当時、ウチはいくつか土地を持っていた。それは全て代替地だった。自治体が開発に必要だと言う度に、先祖代々の土地を売り、別の土地 を「役場」から代替地としてもらったのだ。過去300年、半農半漁で過ごしてきた家の土地に対する愛着はこんなものなんですよ。ちなみに私が別の文章で書 いた、田植えをしていたらドジョウや鮒をふんずけたという田んぼは、すでに我が家の土地では無い。だが別の代替地をもらってるので苦情を言う気は全くな い。

きらら博というのは自民党の内需喚起政策一環として行われたと私は理解している。ともかく県のエライさんが我が家に来られて、趣旨を 説明され、どうか土地買収にご協力下さいと言われた。正直言うと我が家は困ってしまった。何故なら、その土地は家庭菜園として利用され、当時はまだ呆けて なかった母親がトマトなどを楽しみに作っていたからだ。県から話を持ちかけられた我々地権者は地権者内で情報交換をしたが「売らない理由がない」というの がコンセンサスだった。結局、ウチもいくらの値段で売れるのか全くわからない状態で山口県に譲渡した。口座に振り込まれたお金を坪換算してやっと「坪** 万円で買ってくれたのか」とわかるような状態だった。

だが別に我が家(竹本家)が異常という訳ではなく、90数%の地権者がその条件で土 地を売ったのだ。確かに色々、ゴネた人はいた。そうした人たちは町内で「あの人たちは金に汚い、守銭奴だ」と悪口を叩かれた。ここまでは完璧な事実であ る。つまり農民の土地に対する愛着というのは、その程度のレベルなのだ。

うーん、一般論として、そう言っていいのかな?とりあえず山口県 吉敷郡阿知須町に過去300年にわたり住み半農半漁で暮らしてきた私たちを含む人々がそういう反応をしたというのは確認できる事実だ。ひょっとするとオレ はアホなのかな、こんなプライベートな、しかもお金がからむ事を公然と書くとは。しかし、誰かが「事実は事実だ」と証言をせざるをえない。人柱になったと 思ってあきらめよう(笑)。

対して成田闘争で見られたように「農民の土地への愛着を無視した国の農地接収は許せない」と主張する方々がい る。菅直人である。千葉景子である。筑紫哲也である。鳥越俊太郎、大江健三郎である。無数に挙げることができる。彼らが主張する「農民の先祖代々の土地へ の愛着がウンタラ、カンタラ」というのは難しすぎて我々、百姓には理解できない、これは事実だ。「わしら、水飲み百姓でもわかるように言うてくれんかの う」、我々は力なく呟くのである。何せ、マルクスだの毛沢東だの河馬美知子だの、わしら百姓には、まんず縁の無い神様の名前を挙げられても、とてもとても 理解できんわい・・・・

さて、すでに朝日新聞社1980年度新入社員研修が滋賀県朽木村の朝日新聞研修センターで行われ、20数歳になっ て始めて自転車に乗る必要がおきた、どうか教えてたもれ、とのたまった松島みどり元衆議院議員と私の間で激しい論争がおきたことはすでに書いた。だが、も う1つ激しい論争があったのをこれまで書かずにいた。ひょっとしたら少しは書いてるかも知れないが、朝日新聞記者様とは身分の違う水飲み百姓の書く文書だ でのう、かぶってたら勘弁してもらえんかのう、所詮、教養の無い水飲み百姓の書くことだけんのう・・・

ある男が「私は大学在学中、成田闘 争に打ち込んできた。記者になってからも国に搾取される農民の苦しみを自分のメイン・テーマとしてずっと取り上げていきたい」という「犯行声明」を述べ た。誰もそんなものを喋れと言ってないんだが・・・ 私の記憶が正しければ、京都大学法学部卒の**という男だった。そうすると周りの記者のタマゴたちか ら大きな拍手がおきた。

朝日新聞って左翼過激派の集まりだったのか・・・ 正直、私は背筋に寒気がした。15分くらい時間をおいてから私 は、その男に話しかけた。「オマエは成田農民の土地への愛着というが、オマエの家は農家か?」と私は聞いた。男は否定した。「オレの家は農家だが、全く成 田農民に共感できないのだが」と反論すると、すさまじい勢いで罵倒された。私が朝日新聞に在籍していた10年間に同様な事件は何度もおきた。その度に「オ マエのようなやつに成田農民の苦しみはわからない」と罵倒された。これもまた、事実である。

わしら百姓にはそげん難しいことはわからん。 お上から土地を譲れと言われれば譲るのが当然とわしらは考えてきた。「理論武装」とかされたかたは、難しいことばかりおっしゃる。わからん、わしらのよう な水飲み百姓にはとてもわからん。わしらが阿呆なのかのう、ややこしい時代になったもんじゃ・・・・