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Twitterを使った賢い名誉毀損
2010.09.03

さて、下記の文章でTwitterは洗脳工作装置として極めて有能であることを個人的に確信した私だが（笑）、今日はTwitterを使った賢い名誉毀損について書いてみよう。実に巧妙なやり方であり、これを考えた人は天才ではないかと思う。

http://www.afrobossa.sakura.ne.jp/view/view352.html

自分の文章から引用

まず以下の指摘があった。

引用

2010 年4月29日 ... 小沢民主党幹事長「起訴相当」議決を作成補助したのは米澤敏雄弁護士。ではその米澤敏雄弁護士とは? 以下は「ツィッター」で拾った情報だが・・・。3月、米澤敏雄弁護士の所属する「麻生法律事務所」の創立40年祝典(京王プラザホテル) ...

引用終わり

これは２つの点で大きな問題をはらんでいる：

１．麻生太郎氏の検察審査会への「関与」はあったのか？
２．上記、情報をもらしたのは明らかに検察内部の公務員であり、公務員の守秘義務に反しているから起訴すべきだ

自分の文章引用終わり

ところで個人的に日本で一番信用できる情報ソースと考えている2chではどう捕らえられたかを調べてみた。

引用

52 ：名無しんぼ＠お腹いっぱい[sage]：2010/04/29(木) 08:40:12 ID:9bgHgp2l0
>>50
検証してみました。

①審査会を主導した（かどうかは不明だが）弁護士が、前首相のグループ企業の弁護士である、という点について

・当該弁護士が所属するのは、麻生総合法律事務所は、「イーグルス・グループ」の所属。
ttp://www.aso-law.jp/index.html
・前首相の弟・麻生泰氏が代表取締役を務める麻生グループの中に、「麻生総合法律事務所」の名はない。
ttp://www.aso-group.jp/share/sitemap.php
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E7%94%9F_(%E4%BC%81%E6%A5%AD)
・検索してみたが、麻生総合法律事務所の代表・麻生利勝氏が、前首相の麻生太郎衆議院議員の親族であるとの情報は無い。

②「検察審査会のメンバーはくじで選んだのではなく、任意公募」、という点について

・君の出したソースは全てtwitterの「体験談」。それも伝聞。客観的な証拠は何もない。
（twitterの「体験談」が証拠となり得るなら、例えば私がここで、「先の衆議院議員選挙の選挙管理委員会の人が、某政党に有利になるように水増ししたと言っていた！」とつぶやけば、選挙は無効になる。）
・>>49で挙げたように、検察審議会のメンバーは、市町村の選挙管理委員会が行う「くじ」で選出される。「物理的に不可能」とか言っている人も居るが、裁判員候補者名簿も同様の手順で作成される。それも「物理的に無理」なのか。

ttp://www.saibanin.courts.go.jp/introduction/how_to_choose.html

※個人的な見解だが、twitterを流行らせようとしているのは他ならぬ「電通」。マスゴミの異常な程の持ち上げぶりは、正直気持ち悪い。
ttp://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20100318-607541.html
ttp://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20406640,00.htm　（実情は、Twitter利用者の8割がフォロー数／フォロワー数とも10人以下）
ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/13/news079.html

以上、検証してみてくださいね。

引用終わり

さすが2chだ。完璧な分析をしている。

まず麻生グループというのは旧麻生財閥の後継であり、セメント事業などをてがける福岡ベースの企業グループだ。こちらは確かに麻生太郎前首相が関係している。

対して麻生総合法律事務所とは

引用

http://www.aso-law.jp/

イーグルス・グループは、東アジア広域をカバーする国際的法律家集団として、平成２１年１１月２７日からスタートしました。麻生総合法律事務所は、国内における法的総合事務所に加え、アジアを見据えた「イーグルス・グループ　東京事務所」としてグローバルな法律事務所の船出をいたします。

代表弁護士　　麻生　利勝　（アソウ　トシカツ）

2010. 3.25　【麻生総合法律事務所】　イーグルス・グループ創立式典・麻生総合法律事務所４０周年祝賀会を開催しました
                        　イーグルス・グループの創立記念式典および麻生総合法律事務所創立４０周年祝賀会として、京王プラザホテル（新宿）のコンコードボールルームにて、セレモニーを開催いたしました（午後６時～８時）。多数の来客に恵まれ、また来賓の方々には丁寧なご挨拶をいただき、盛況のうちに閉会を迎えました。参加してくださった皆様および関係者各位には、心より感謝しお礼を申し上げます。
   当セレモニーにてご挨拶くださいました方々をご紹介いたします。

            　【来賓】
            　　谷垣　禎一　様（衆議院議員、自由民主党総裁）
            　　野田　毅　様（衆議院議員、日中協会会長）
            　　中井　洽　様（衆議院議員、国家公安委員長、日韓議員連盟副会長）
            　　戸田　邦司　様（財団法人日本海洋レジャー安全振興協会会長、元参議院議員）
            　　卯辰　昇　様（法学博士、株式会社損害保険ジャパン文書法務部上席法務調査役）
            　　笹川　壮一　様（ヤマハ発動機株式会社舟艇事業部部長）
            　　御法川　法男　様（株式会社ニッコク代表取締役、タレント）
            　　平良木　登規男　様（法学博士、大東文化大学法科大学院教授、元慶應義塾大学）
            　　高　翔龍　様（法学博士、大東文化大学法科大学院教授、元成均館大学教授）

引用終わり

確かに自民党総裁谷垣が出ている。だが民主党大臣ハマグリもいる。野田毅は自由民主党所属の衆議院議員だ。だが戸田邦司は新進党／自由党所属だった。つまり麻生総合法律事務所には別に政治的な党派は（オープン情報を見る限り）何もないようだ。

一方で小沢一郎支持者のミラー植草は麻生太郎が小沢一郎を検察を介しておとしめようとしたことは明白だと主張される。最初にそうした主張をされたのは文藝評論家の山崎行太郎氏らしいが。これは名誉毀損だ。何故ならオープン情報を見る限り、麻生総合法律事務所と麻生太郎前首相とは全く関係が無いからだ。そして最初にTwitterで

2010 年4月29日 ... 小沢民主党幹事長「起訴相当」議決を作成補助したのは米澤敏雄弁護士。ではその米澤敏雄弁護士とは? 以下は「ツィッター」で拾った情報だが・・・。3月、米澤敏雄弁護士の所属する「麻生法律事務所」の創立40年祝典(京王プラザホテル) ...

という情報をTwitterで流した人はすでにアカウントを閉鎖している。そしてミラー植草などによる「麻生太郎が検察審査会を介して小沢一郎をおとしめようとした」という情報はネットで拡散されている。検索して確認していただきたい。

これは実に巧みな名誉毀損だ。何故、麻生太郎氏は訴訟をおこさないのか？名誉毀損は親告罪なのでご本人がおこさない限り、どれだけ悪質であろうと立件されない。ところで医師や司法関係者は、秘匿性という意味で公務員よりはるかに重要度の高い事項を扱っていること、また、その特殊性故に国家資格を与えられていることなどにより、国家公務員の守秘義務を厳格に守らなければならないとされている。そして小沢一郎を担当する検察審査会の補助弁護士が米澤敏雄氏であることは東京地検内部の者でないとわからない。

つまりミラー植草などが行っている行為は２つの点で大きな問題があると私は考える：

１．オープン情報を見る限り、麻生総合法律事務所と政治家麻生太郎は何ら関係ないにも関わらず、麻生太郎が検察審査会の補助弁護士に米澤敏雄氏を送り込むことで小沢一郎をおとしめようとしたという根拠のない噂による麻生太郎氏の名誉毀損

２．最も守秘義務が求められる検察庁に勤めながら、内部情報をTwitter経由でリークした公務員守秘義務を破った者がおり、当然その者は法の裁きを受けるべきだ。

ちなみにアカシック・レコードの佐々木敏氏は下記の主張をされている。

引用

https://twitter.com/akashicr

3:55 AM Aug 31st webから .それにしても、東京第五検察審査会の審査補助員を放り出した米澤敏雄弁護士には腹が立つ。彼が逃げ出したせいで小沢一郎氏への「二度目の起訴相当」→強制起訴が遅れ、小沢氏の代表選出馬が可能になり、民主党内がモメて政治空白ができ、国民は大迷惑。一弁護士にこんな混乱を起こす権利があるのか!

引用終わり

まだまだ、このネタは続きそうだ（笑）。