日常生活を推理する
2010.09.05

今回の文章は前回の「壮大な陰謀論」のオマケのようなものです。たいして中身はありません。最も、オマエは一度でも中身のある文章を書いたことがあるのかと問われると困りますが(笑)。

何回も書いたが1980年代の朝日新聞は日本最強の広告媒体だった。従って電通に媚びる理由は全く無かった。実際に私などは「電通の連中と一緒に酒を飲むのが不愉快だ」と公然と言い、飲み会を断っていた。

あ る日のことである。電通の新人が挨拶にきた。この男はまるっきりの新人なのだが、ヤケに偉そうな態度を取り、自己紹介する代わりに「ボクの出身校をあてて ください」と言った。こちらはそんなものに全く興味ないのだが。私は「甲南大学経営学部」とブッキラボウに言った。すると男は驚き「竹本さん、何故知って るんですか?調べたんですか?」と言った。誰がオマエのようなチンピラの経歴を調べるか(笑)。

では私は何故、彼は甲南大学出身と言ったのか?

1.彼の態度には生まれつき人に命令することに慣れている人特有の傲慢さがあった
2.背広の素地が恐ろしく良いので金持ちのボンボンだろう
3.本人は標準語を喋っているつもりらしいが、端々に神戸−西宮あたりのなまりがあった

上の理由から推理してデタラメを言ったら当たった、それだけである。ちなみに彼は三洋電機の専務の息子だった。F本と言う。

こういう推理は、する方には楽しいのだが、される方には相当、不愉快らしい。

ある時、全く偶然に会った初対面の越智という女性と挨拶した時に「愛媛県出身ですか?」と言うと彼女は「えー、何故わかったんですか?」と驚いたが、私のことを個人情報を集めるストーカーだと思ったらしく、その後、二度と私に口をきかなくなった。

越智という名前の人は90%愛媛県出身か、先祖が愛媛から来ているという事実を知っていると誰でもできる推理なのだが。ちなみに犬飼という名前の人はほとんどが愛知県出身である。犬養は地域と関係ない。

と ころで朝日と電通の力関係に戻るが、すでに書いたように私が朝日にいた頃は電通抜きでも広告営業の仕事ができた。今はとてもできないだろう。何故なら、新 聞社は印刷、発送、販売店経営指導などの地に足がついた実業部門を抱えており、それはつまり固定費が高いことを意味する。対して電通に限らず、広告会社 (広告代理店)は完全な虚業だからだ。ここに電通によるTV局支配が入ってくると・・・・