日本軽視が生み出す反米国家、日本
2010.09.12

さてNYタイムズ記者田淵 ひろ子氏の下のTweetにより彼女はアメリカ人であることがわかった。彼女の経歴にnative of Kobeと書いてあるから私は日本人だと思っ ていた。何故なら通常native=indigenousであり、神戸という土地に属すことを意味するからだ。

引用

http://twitter.com/HIROKOTABUCHI

Paul Krugman on #Japan: I find myself almost envying the Japanese. Japan’s record doesn’t look bad to an American eye http://nyti.ms/90qxIt
3:03 AM Sep 10th webから

引用終わり

ア メリカとの比較で日本がうらやましいと言ってるから日本への帰属意識は全く無いのだろう。この点に関して想い出すのはCNNである。2000年初頭に彼ら は「日本においてはもはや何もおきない」と主張し、日本支局を閉鎖し、cnn.co.jpも無くなった。CNNの全ての日本関連の記事は香港、北京、シン ガポール在住の(中国系)記者により書かれ、世界に配信された。

こうした行為は日本の新聞社もやっている。よくあるのはエルサルバドルの記事が朝日 新聞リオ/サンパウロ支局により書かれていたりする。ではブラジルから飛行機に乗ってエルサルバドルに取材に行ってるかというと、そういう事はありえな い。往復の時間を考えただけでありえないことがわかる。では何故、上のような書き方をするかと言うと、契約通信社のニュースを現地支局で受け取った場合、ロイター通 信発と書かずに朝日新聞サンパウロ支局発と書いても良いと言う契約になっているからだ。この事実はあまり知られていない。

ところでCNNが 主張したように2002年頃から日本では何も起きなくなったかというと正逆で、この頃から民主党/人権/フェミニスト/左翼過激派が日本社会で急速に台頭してきた。そ の結果が現在の民主党政権であり、月曜日に誕生する小沢総理の可能性である。

もし新しい日本政府がIMFを脱退し保有する米国債の半分を売却すればどうな るだろう?世界経済に多大の影響が出るのは確実だ。つまり現実をちゃんと見るならばCNNの主張と正反対に、CNNが日本支局を閉鎖した頃から日本社会は急 速な変化を遂げたのだ。つまりCNNは一貫して間違った視点から間違った報道をした。そして一度も訂正報道をしていない。

話は変わり今日のニュースである。

引用

http://news.yahoo.com/s/ap/20100912/ap_on_re_as/as_china_japan_ships_collide

China summons Japanese ambassador again over boat
 
AP – A Chinese fishing boat, left, accompanied by a Japan Coast Guard boat, right, is led into a port on Ishigaki … .By GILLIAN WONG, Associated Press Writer Gillian Wong, Associated Press Writer – 56 mins ago

引用終わり

この日本と中国の係争は恐らく中国系アメリカ人あるいは中国人であるGillian Wong氏により書かれている。日本の視点は全く考慮されていない。NHKという北京でも受信できるニュース報道が加えられているだけだ。これが上杉隆氏 が絶賛するアメリカの「公平な報道」の実態である。

他方で、下のような事件もおきた。

引用

http://sankei.jp.msn.com/world/america/100912/amr1009121204004-n1.htm

米でコーラン焼却や冒涜 ホワイトハウスそばでも
2010.9.12 11:54

11 日、米南部テネシー州スプリングフィールドで、イスラム教の聖典コーランに油をかけ、燃やすキリスト教会のボブ・オールド牧師ら(ロイター) ロイター通 信は米中枢同時テロから9年を迎えた11日、米南部テネシー州スプリングフィールドでキリスト教会のボブ・オールド牧師らがイスラム教の聖典コーランに油 をかけて焼却したと報じた。

AP通信によると、11日にはこのほか、コーランを冒涜する行為が首都ワシントンのホワイトハウスそばなどで計3件あった。フロリダ州の牧師もコーランを燃やすと宣言していたが撤回した。

オールド牧師はこの数日前、米テレビ局に対し、焼却の理由について「イスラム教徒が偽りの神を崇拝していると信じるからだ」と語っていた。(共同)

引用終わり

ところでコーランを燃やすことをアメリカの法律は禁止していない。むしろ表現の自由として認めている。つまり、ここで異常なのはボブ・オールド牧師ではなく何ら法律的な根拠無しに、コーランを燃やすことを非難するアメリカ政府である。

他方で日本に対しては従軍慰安婦という性奴隷に対し賠償を行えという議会決議を何回も行ったきた。思いつくままに記憶を遡れば

1.ココム違反を理由としたアメリカ議員による東芝ノートブックの「公開処刑」
2.世界最初のインテル互換CPUを開発したNECに対する司法のひきのばし
3.トロンOSつぶし
4.未だにトヨタ車に非があったのかわからないトヨタ問題

つ まりアメリカ政府/議員が率先して「敵の象徴」を破壊し、自国の利益を守ってきた。何故、アメリカ国民が政府にならって敵の象徴であるコーランを焼くこと を問題視するのか?自分たちが模範例を示してきたという自覚は無いのか?アメリカ憲法はアメリカ国民がコーランを焼く権利を「思想・表現の自由」という形で保証しているではないか?

来週以降、どういう展開になるのか不明だが、日本が反米国家になっても、その種をまいたのはアメリカ自身である。違うというなら日本と中国の間の係争を「中立的に報道」してはいかがだろうか?

上のような文章を基本、親米である私が書きネットで公開する時点で、もはや何をしても無駄なような気がするが・・・・

追記

上記のような事情は日本人の英語力の欠如を示すだけとオバマ政権は主張するかも知れないが、私もある英字新聞から採用通知をもらっている。何故、断ったかというと労働条件があまりに劣悪だったからだ。

いっそのこと英語記事は全てナイジェリア人かガーナ人に書かせてはいかがだろうか(笑)