しつこくグーグルを批判する
2010.09.19

あなたがジャズ・ ファンだとする。もし職業を聞かれて「私はジャズ・ファンです」と答えても世間では通らない。何故かというとジャズ・ファンであることは何ら収入を生まな いからだ。ジャズ喫茶を経営していますなら喫茶店経営により利益が生まれるから喫茶店経営者と名乗れる。もしジャズ評論家で雑誌に寄稿したりイベントの司 会をしているなら、これも職業になりうる。ジャズ雑誌への寄稿はほとんど金にならないから司会業が職業となる。

引用

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080418/150692/

米Google Inc.は,2008年第1四半期(2008年1〜3月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比42%増の51億8604万米ドル,営業利 益は同27%増の15億4624万米ドル,純利益は同30%増の13億709万米ドルと,引き続き好調を維持している。

 売上高の内訳を見ると,広告の売上高が50億8655万米ドルで,全体の99%を占める。前年同期と比べると40%増加した。ライセンス料およびその他の売上高は,対前年同期比172%増の9950万米ドルだった。

  広告の売上高の内訳を見ると,同社のサイトに掲示した広告を収益とする「Google web sites」部門は,対前年同期比49%増の34億41万米ドル,「Google AdSense」プログラムを介して提携者から得る「Google Network web sites」部門は同25%増の16億8614万米ドルだった。Google AdSenseは,Google社と契約した提携者のWebサイト上に,同社の検索技術などを用いて,サイトの内容に関連する広告を表示するプログラムで ある。広告プログラムの窓口となる提携者にGoogle社が支払う手数料(TAC:Traffic Acquisition Costs)は,14億9000万米ドルで,Google社の広告の売上高のうち,29%を占めた。

引用終わり

つま りグーグルは新しい形の広告会社(広告代理店)なのだ。検索エンジン云々は広告収入を生む為の手段に過ぎない。いやいや、グーグルはそれ意外にも多彩な サービスを提供していると言われるかも知れない。だが、それは電通も同じだ。電通もイベントを開催し、版権を取得し、企業に対しアドバイスをしている。だ が電通は広告会社と見なされている。対してグーグルは検索エンジンと見なされている。これは「私の職業はジャズ・ファンです」と名乗るのと同じくらい滑稽 だ。つまり世界的な規模の凄まじい「詐欺」が進行しているのだ。

当然、そうした行為を批判する人も出てくる。

引用

http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5jVhFlOlMfklCSJqdk4xENQ7NfoYgD9I0R58O2

Texas opens inquiry into Google search rankings
By MICHAEL LIEDTKE (AP) – 14 hours ago

SAN FRANCISCO ― Google Inc.'s methods for recommending websites are being reviewed by Texas' attorney general in an investigation spurred by complaints that the company has abused its power as the Internet's dominant search engine.

The antitrust inquiry disclosed by Google late Friday is just the latest sign of the intensifying scrutiny facing the company as it enters its adolescence. Since its inception in a Silicon Valley garage 12 years ago, Google has gone from a quirky startup to one of the world's most influential businesses with annual revenue approaching $30 billion.

A spokesman for Texas Attorney General Greg Abbott confirmed the investigation, but declined further comment.

The review appears to be focused on whether Google is manipulating its search results to stifle competition.

The pecking order of those results can make or break websites because Google's search engine processes about two-thirds of the search requests in the U.S. and handles even more volume in some parts of the world.

That dominance means a website ranking high on the first page of Google's results will likely attract more traffic and generate more revenue, either from ads or merchandise sales.

引用終わり

引用(日本語ソース)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100907-00000024-zdn_n-inet

Google、テキサス州から独禁法問題で調査
ITmedia News 9月7日(火)10時39分配信

米Googleは9月3日、米テキサス州検事局から独占禁止法に関連した調査を受けていることを明らかにした。

こ の調査はGoogle検索エンジンによるランク付けの公平性に関するもので、英米の企業3社の申し立てによるという。Googleは、「ユーザーの最善の 利益に沿って事業をやっていると自信を持っている」とコメントするとともに、これら企業はいずれもMicrosoftと何らかの関連があると指摘してい る。

Googleは欧州でも当局から独禁法問題で予備調査を受けたが、このときも同社を提訴した企業がMicrosoftとかかわりを持っていると主張していた。 最終更新:9月7日(火)10時39分

引用終わり

私はテキサス州司法長官の判断は当然と考える。ネット上での広告会社としてのグーグルの存在は、私が朝日新聞社の広告営業をやっていた頃の電通とほぼ同じに見えるからだ。

とりあえずグーグルを検索エンジンと呼ぶのは止めるべきだ。それは「私の職業はジャズ・ファンです」と同じくらい滑稽で欺瞞的だからだ。ライバルであるYahoo!の記事が、グーグルは検索エンジンであると言ってないのはさすがだ(笑)。Yahoo!は嫌いだが・・・・