夏の揺らぎのなかで 2010.09.20
先日、アメリカのあるサイトの広
告をみて度肝を抜かれました。それは「あなた専用のブラス・セクションを作ります」という個人の広告でした。その広告をクリックして見ると、ブラス・セク
ションを作ると言ってる人はトランペッターで、発注主から.wavファイルを受け取り、それに生のブラス・セクションをつけて送り返すと言ってます。サン
プルとしてTower of
PowerとかEWFなどのスタイルで演奏したものがありました。このブラス・セクションをつける金額はハッキリ書いてませんが100ドルでも可能だそう
です。
え、信じられますか?生のブラス・セクションが100ドルですよ!何かアメリカも凄まじい状況になってるなと感じました。この人の
スタイルは好みでは無いんですが、その内に誰か使いたいと思います。もちろんブラス・セクション≠トランペット・セクションなんですが私なんかブラス・ア
レンジそのものができません(笑)。
それで、今日アップした新曲「夏の揺らぎのなかで」はボーカル曲です。自分で歌ってた時期もあるんですが、その頃の音源は残念ながら残ってません。ここで「歌ってるのは」ササヤさんです。と言っても私は会ったことが無いんですが(笑)。
隠すほどのことでもないので、どうしてこういうボーカル/ラップ/語りを入れることを考え出したかを説明します。
コ
ンゴ音楽ではアニマシオンという掛け声が多用されます。アフリカ風味のラップと言えばラップです。基本的にアニマシオンは簡単なメロディー/抑揚を持って
るんですが、コフィ・オロミデという歌手が呟くようなスタイルのアニマシオンを開拓し、これがキンシャサ他アフリカで馬鹿受けしたのです。で、オロミデの
曲のアニマシオンを聞くと、フレーズの頭のタイミングだけを合わせてるんですね。他はただの語り。
そこで考えた訳です。当時、ネット上で
声の宅配便のようなサービスが始まってた訳です。要するに、こちらが歌詞を書いて送ると、先方の声優が抑揚をつけて読み上げてくれる訳です。実はササヤさ
んもそうしたアニメ声優の一人で私が書いた歌詞を読み上げてmp3でメールに添付して送ってきたのです。この部分は過去にすでに書きました。
そ
ういう実験を熱心にやってたのは数年前で最近は全くやってません。ところで今朝、ある曲にメロディーを入れて曲を完成させようとしたんですが、これが難し
いんです。何故かというとm11とかmaj11とか9sus4とか、スペーシーなコードを多用していた時期の曲なので、今の自分では難しすぎてメロディー
が浮かばないのです。
そこで久しぶりに、女性ボーカル/ラップを入れて曲を作った訳です。今、聴くと音圧が全く足りないなど不満はありま
すが、4時間近く、波形編集作業をやったので、今日のところはこれで完成したということにしておきます。自分の感想を言うと、やっぱり人間の声が入ると曲
の説得力が違うと思いました。あなたがどう感じるかは知りませんが(笑)。なお、ササヤさんの「声」は著作権を買い取ってますので、全ての曲の著作権は私
に所属します。
ピース&ラブ
追記
サービスで注意すべき点も書いておきましょう。まずラップ/語りサンプルは頭の余白をほぼゼロにします。要するにフレーズの立ち上がりを良くするのです。
もう1点は、前の小節の4拍目から次の小節の頭にフレーズをまたがせるとオロミデ風に聞こえます。ただ、それが一般受けするかどうかは別問題です(笑)。
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