インドのコール・センターの問題点
2010.09.25
引用
New York Daily News"Outsourced" Debuts to Lukewarm Reviews
CBS News - Jessica Derschowitz - 12 hours ago
NEW
YORK (CBS) "Outsourced," the comedy about a man from the Midwest who
gets sent to run a call center in India, debuted as the newest part of
NBC's ...
引用終わり
インドの顧客対応センタ(コール・センター)ーに配置されたアメリカ人を巡るコメ
ディー映画"Outsourced"
が公開されたようです。だが本当の問題はそこには無いという人がいます。どこで読んだのか忘れましたが、今のようにアメリカの失業率が高くなったら、コー
ル・センターをアメリカ国内に設置したほうが安くつくのだという。WSJかな、ともかく真面目な経済サイトで読んでビックリしました。
こ
れは日本にも言えることです。例えばデルのコール・センターは中国にあり、意味不明な応答をするという苦情をよく読みます。これは嘘でも何でもなく
kakaku.comあたりの掲示板を見るとちゃんと書いてあります。しかし今のように日本で若者が職にあぶれているのに何故、外国にアウトソースするの
でしょう?意味がないと私は考えます。もし対抗上、インドや中国が賃金水準を下げるなら、先進国の労働者が全て失業者になるまで「このゲーム」は続くこと
になります。こうした賃金切り下げ競争にどういう意味があるのでしょう?現在、おきている通貨安競争も基本は同じと私は考えます。
そこで最新のブラジル経済ニュース。
引用
First,
the central bank appears to have stepped up the amount of currency
intervention and since Sept. 8 has been conducting two auctions a day
to buy ...
Buying $1 Billion a Day Swells `Fiscal Cost' for Meirelles: Brazil Credit Bloomberg
The rising BRL: Brazil's sovereign debt, sorry, wealth fund to the rescue Financial Times (blog)
Brazil allows use of sovereign fund to buy dollars Reuters UK
引用終わり
ブ
ラジルで深海鉱脈などが見つかり国営会社であるペトロブラスが新株を発行することになり通貨リアルが買われた。ところが通貨リアルが強くなると、輸出が落
ち込み、外貨獲得が難しくなるのでブラジル中央銀行は毎日10億ドルのリアル売り介入をやっているのだという。結構、すごい額です。
これ
が当たり前の姿だと思いませんか?資源があり貿易黒字を出していれば当然、通貨が上昇し、競争力の低下がおき、市場の均衡が保たれるんです。ところが中国
だけがだだっ子のように、この当然の行為を拒んでいる訳です。日本円なんか動く時は数日でドル/ユーロに対し5%くらい動きます。中国の人民元切り上げな
んて実質的なドル・ペグ維持だと私は考えます。
中国と比較するとブラジルが何とまともな国に見えることか・・・・
追記
現在のブラジル大統領、ルーラ・ダ・シルヴァ氏はミナス・ジェライス州知事時代に外国からの借入金を踏み倒し債務不履行をしたという前科1犯ですが(笑)、それでも中国との比較で見ると、優等生のように見えます。
そしてブラジルの貧しい人は本当に貧しいんです。