何故、日本では暴動がおきないのか?
2010.09.26

今、日本と中国の間で尖閣諸島にからむ緊 張が高まっています。2chの関連スレを読んでると「普通の国ならとっくに暴動がおきてる」という書き込みをよく見かけます。しかし日本では暴動がおきな いんでしょうか?そんなことはありません。普通におきます。現に私は何回も目撃しました。それは何か?60−70年代の学生運動です。

あ れは左翼活動家による暴動でした。他にも西成暴動とかもありました。つまり2chの一部で主張されている「日本人は秩序が好きで、自分を抑制して行動するから 暴動がおきない」というのは全くの嘘だと考えます。しかし、今のところ暴動がおきてないのも事実です。いや、別に暴動をおこせと勧めている訳では無いので勘違いしな いでください(汗)。

まず70年代頃までは何故、日本で暴動が可能だったかを考えてみましょう。

1.アメリカ帝国主義というわかりやすい敵がいた

2.恐らく敗戦の影響で日本の高年齢層(=日本の支配層)も反米主義に寛容だった

3.民衆レベルでもアメリカへの反感があり、左翼活動家を支援する空気があった


では何故、今の日本で中国の横暴に対する暴動がおきないのでしょう?

1.60−70年代に左翼活動家だった人たちが今、日本の中高年層を形成している

2.彼らに限らず、団塊の世代=全共闘世代は、我々には理解不可能な中国へのシンパを持っている

3.彼らが日本の現在の支配層であり、たとえ中国に抗議する暴動をおこしても支配層により潰され、過激派としてのレッテルを貼られることが眼に見えている

4.人口ピラミッドが歪んでおり、暴動の主体となるべき若者や壮年が不足している。一方で年金をもらい、暇をもてあましている老人はたくさんいる

これだけの違いがある訳です。決して日本人が行動を抑制するからウンタラ、カンタラでは無いと私は思います。暴動をおこしても社会的に抹殺されることがわかっているから誰も暴動をおこさないのです。

さらに言えば、60−70年代の左翼活動家には北朝鮮、中国などからの資金提供がありました。今のいわゆるネット右翼に資金提供する勢力は存在しません。

というのが私の分析です。しかし、暴動をおこしても社会的に抹殺されるだけという判断ができるということは日本人の理性を証明しているとは私も思います。

繰り返しますが、私は別に暴動をおこせと勧めてはいません。