携帯電話の普及が特ダネを減らす
2010.10.03

引用

約 976 件 (0.21 秒) 検索結果Twitter / 郷原信郎: 明日発売の週刊文春の早刷りを入手しました。東京 ...
明日発売の週刊文春の早刷りを入手しました。東京医大第三者委員会に関する私に対する批判記事が載っています。大変心外な記事です。見出しに6200万円請求などと書いてあたかも私が高額報酬を請求したかのようですが、私が実際に受け取っている報酬は ...
twitter.com/nobuogohara/status/24575568691 - キャッシュ

引用終わり

郷原氏は弁護士でありながら、週刊文春の早刷りを発売前日に入手したとTwitterで書かれている。それ、窃盗罪だよ、弁護士さん(笑)。自分で気がついてるかい?

ただ早刷り入手自体は日常的に行われている。雑誌の事情は知らないので新聞の「状況」を書いてみよう。

ま ず認識しなければいけないのは新聞社が恐れているのは他社の特ダネではない。そんなものは追っかけ記事を充実させる事で追い抜くこともできる。新聞社が恐 れているのは特オチである。特オチとは何か?他社が全て大きく1面で取り上げている記事を自社だけが記事にできないことである。ここらも三橋貴明氏のブロ グに寄贈した文章の中で詳述した。

では特オチを防ぐために新聞社は何をしているか?他社にスパイを飼い、朝刊早刷りが出た時点で、自社にないニュースをチェックしている。ここにおいて「朝刊持ち出し禁止」という行為があるのだが、これに関しても三橋貴明氏のブログで書いたので繰り返しかかない。

どうやって他社の早刷りを入手しているか?ここではとりあえず朝日と読売に絞って考える。

1.双方は双方に早刷りを持ち出すスパイを飼っている
2.そうしたスパイは印刷局員が多い
3.何故かというと印刷局員の中にはギャンブルで多額の借金を抱えている者が常時いるからだ
4.もし新聞の早刷り、つまり新聞そのものが持ち出されているなら印刷ルートだろう
5.編集や広告にも早刷りは回ってくる
6.特ダネがある早刷りには「持ち出し禁止」という大きなスタンプが押され、さらに番号が振られていた
7.従って、編集あるいは広告から早刷りそのものを持ち出すのは印刷より難しい
8.何故なら印刷の場合、刷りミスなど膨大な試し刷りが捨てられており、実質的にチェック不能だからだ
9.だが特ダネの内容だけなら、編集からでも広告からでももれる
10.特に広告の場合、早刷りが届く時間帯(夜11時頃)はまだ電通などの広告会社の媒体担当が普通にいる
11.彼らは場合によっては数千万の広告を入れているので、当然最終的な刷りを見ての確認を要求する

上 に書いたような理由で早刷りそのものあるいは内容が漏れる訳です。しかし最近、特ダネが減ったと思いませんか?もちろん、これを新聞社の疲弊で片づけるこ とも可能ですが、私は携帯電話の普及が理由ではないかと思います。特ダネの部分をトイレから他社に流しても、チェックできませんから。

つまり意外なことに携帯電話の普及が、新聞報道をさらに均質化させていると私は考えます。