国策報道
2010.10.06

私は小沢一郎強制起訴が決まった日に下のような文章を書いて2つの疑問を出した。

自分の文章引用

http://www.afrobossa.sakura.ne.jp/view/view484.html

小沢一郎、強制起訴が決まった。早くも検察審査会を「疑わしい組織」と決めつけようという動きが始まっている。

引用

 hfujimura‎: RT @naotoke: 検察審査会は民主党代表選の14日に議決して今日発表したということ?なんでそんなに政治的なのさ。検察審査会にも可視化が必要だ。 #seiji
Twitter - 2分前

引用終わり

確かにこれは不思議だ。14日ということは民主党代表選の日に決めた訳か。結果が判明したのは午後だった。とりあえず民主党代表が誰であろうと決定を先に出すことで「政治的配慮」云々を避けたのだろう。

と ころで何故、今日10月4日まで発表されなかったのか、こちらはもっと不思議だ。1つ言えるのは、14日を数日過ぎたあたりから前田検事によるフロッピー 改ざんが急速に事件化し、特捜部解体論が出てきた。恐らく、検察の内部が2つに割れての抗争があったのだろう。私個人で言えば、とりあえず勝ち馬にのった 訳だ(笑)。

自分の文章引用終わり



まず第1点に関しては答えが出たようだ。

引用

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101006-OYT1T00087.htm

小沢氏議決、予定外の代表選当日に…経緯判明

東京第5検察審査会が小沢氏を「起訴すべきだ」と議決するまでの経緯が、審査会関係者の話で明らかになった。関係者によると、11人の審査員たちは、お盆休みのある8月中は隔週でしか集まれなかったが、9月に入ってからは、平日に頻繁に集まり審査を行った。

9 月上旬には、「起訴議決」を出す場合に義務付けられている検察官の意見聴取を行った。意見聴取では、東京地検特捜部の斎藤隆博副部長が1時間以上にわたっ て説明。斎藤副部長は「元秘書らの供述だけでは、小沢氏と元秘書らとの共謀の成立を認めるのは難しい。有罪を取るには、慎重に証拠を検討することが必要で す」などと、審査員らに訴えたという。

審査員に法律的な助言をする審査補助員を務めた吉田繁実弁護士は、暴力団内部の共謀の成否が争点と なった判例や、犯罪の実行行為者でなくても謀議に参加すれば共犯として有罪になるなどと認定した1958年の最高裁大法廷判決を審査員に示し、「暴力団や 政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」と説明した。

起訴議決が出たのは、民主党代表選当日の9月14日。第5審査会の 定例の審査日は毎週火曜日で、この日は偶然、審査日にあたっていた。ただ、この日に議決を出すことが予定されていたわけではなく、議長役を務める審査会長 が審査中に「議決を取りますか。それとも先に延ばしますか」と提案したところ、審査員らから「議論は煮詰まった」との声が上がり、議決を出すことになっ た。

議決の後、「こんな日になっちゃったね」と漏らす審査員もいたという。多数決の結果、起訴議決が出たのは午後3時頃。代表選で開票の結果、小沢氏の落選が決まったのは、その約30分後だった。

引用終わり

今回の審査補助員は吉田繁実氏だったらしい。これも一昨日の時点で小沢一郎シンパ系ブログでは公然と名前が出されていた。やっと公式に名前が出た訳だ。

引用

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/

2010-10-04
補助弁護士・吉田繁實の正体?

小 沢一郎に対する「強制起訴」の議決を行なった「検察審査会」の補助弁護士の名前とその正体が、ネツトを中心に次々と明らかにされ、暴露されつつある。城山 タワー法律事務所所属の弁護士・吉田繁實がその補助弁護士らしい。補助弁護士が、起訴相当、つまり強制起訴となる議決へと誘導したのだろうが、こういう政 治的な弁護士の存在こそ、世の中を悪くしていると言っていい。

引用終わり

実際に私は上記の山崎氏のエントリーを強制起訴 の公式発表、数時間後に読んだ。何故、山崎氏は検察が公式発表した同日に補助弁護士が誰であるか、どこの法律事務所に属しているかまで書くことができたの か?当然ながら検察内部に「草」がおり公務員の守秘義務に反して情報を漏らしているからだ。

1 回目の検察審査会の起訴議決の時、補助弁護士は米澤氏だったが、この人が麻生総合法律事務所につとめている、前首相麻生太郎と関係が疑われると騒ぎたてた のも小沢一郎シンパの方だけだった。これはすでに過去の文章で指摘した。何故、機密であるべき検察審査会の情報が一方的に小沢一郎シンパ側に流れるのか 「検証」が必要だ。何故なら、誰かが公務員守秘義務に反して機密情報を流していると疑われるからだ。

今 回の補助弁護士・吉田繁實と城山タワー法律事務所所属に関しては、公開情報を見る限り何ら政治的偏向は見られなかった。ブティック型法律事務所というも のらしい。小沢一郎シンパの人々が吉田氏に関して何ら不服を言ってないところを見ると「偏向」は無かったのだ ろう。つまり日本国民の意思で小沢一郎強制起訴が決まった訳だ。

問題は第2の点である。9月14日に検察審査会による議決があった。理由 は不明だが、10月4日まで2週間以上、発表されなかった。ここで前田検事によるフロッピー改ざんが朝日新聞の特ダネに端を発し事件化していった。小沢一 郎氏は現在も民主党重鎮である。それが意味するところは、行政と立法、具体的には菅直人政権と民主党が最大与党である国会が準司法機関である検察と司法の切り崩しを行う ことで、民主党の重鎮を「救済」しようとした可能性である。それは民主主義の破壊だ。三権分立の否定だ。

つまり朝日新聞の特ダネはすでに決定した小沢一郎強制起訴を少しでも和らげ よう、国民に「悪の検察、悪に蹂躙される善良な市民である小沢一郎」という印象を植え付けるための国策報道だったのでは無いかと疑われるのだ。何回も書いてい るが、いわゆる特ダネはほとんどがリークかリークに端を発した裏付け取材の産物である。だが今回の特ダネには「異なる背景と異なる動機」があるように思える。

まず疑わねばならないのは朝日の特ダネがどうやっ て生まれたかである。とりあえず記憶で書けば、村木元厚生労働省局長の弁護士が朝日新聞に押収物件であるフロッピーを渡した。受け取った朝日新聞は、その フロッピーをITプロ業者に委託し、フロッピー改ざんを証明した。何の問題も無いと思われるかも知れない。だが調べると大きな疑問が湧く。

そ れは何かというと、村木局長側の弁護士がフロッピー改ざんに気が付いていたのは朝日の特ダネのはるか前だという点である。そして、この点は、ほとんどのマス コミおよび裁判関係者が認識していた。ところが9月14日の検察審査会による小沢一郎の強制起訴決定以降に何故か「巨大な事件」へと発展してい く。

つまり朝日新聞の9月21日付け朝刊1面トップ掲載の特ダネから始まり22日からは他の新聞社やTVも含めた大規模検察叩きキャンペーン報道は「国策報道」では無いのか?

引用

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6223627.html

現 在も公判中の厚生労働省元係長の弁護士が昨年7月に返却されたフロッピーを見て気が付きました。検察側は村木氏の公判で、彼女が元係長に偽の証明書を発行 するよう指示した時期を「6月上旬」と主張していました。一方で弁護側は証拠開示された捜査報告書の最終更新日付「6月1日」を根拠に検察側の主張の矛盾 を指摘。そこへ最終更新が「6月8日」に改ざんされたフロッピーが返却されて弁護士は驚いた。単独犯を主張する元係長にとって不利な証拠ととらえて表に出 すことをためらったという。

でも証拠開示されている捜査報告書の「6月1日」と食い違っているワケでコレは一体?そして今年1月に開かれ た村木氏の初公判で、FDに記録された最終更新日時内容が問題になった。元係長の公判で用いられた捜査報告書が村木さんの公判でも使われていたから、これ は自然な事。

一方の証拠改ざん検事は、捜査報告書が村木氏裁判を担当する公判部に引き継がれる事を知らなかったようで
元係長サイドを追い詰める為にいじったファイルが大事になりかねない事にようやく気付いたと。

回答日時:2010/10/03 03:45回答番号:No.4

引用終わり

何故、朝日新聞は村木氏側が7月にすでに把握して特に問題視して無かったフロッピーを9月20日か21日にわざわざ借り受けてITプロ業者に委託してまで調べる気になったのか?

一連の流れを見る時、日付があまりに「小沢一郎」スケジュール的に進行している。

再度、問いたい。これは国策報道では無いのか?そして三権分立と民主主義の否定では無いのか?