ルースアフリカの音楽
2010.10.06
(2004年頃の文章かな?アンゴラ音楽CDを入手するのは難しいので、ネットラジオで情報を入手していた頃の話。情報は古いがポルトガル語圏アフリカの音楽を総合的に説明しているので、あえて掲載)
ここ1ヶ月ほど毎日暇を見つけてはSon da LusafoniaというGingaという男性がリスボンから流しているネットラジオを聞いた。この局は、曲目リストが出るのでポルトガル語圏アフリカの音楽の現状を理解するのに随分役立った。
お薦めアーチスト:
Derito:スピード感のあるセンバ(アンゴラのリズム・楽曲スタイル)
Tsungo Otis:サックス奏者。コンパの香りプンプンだがサックスは意外と硬い音を出す。モザンビーク人?
Gardenia Benro:フォホー(Forro)のリズムで歌うアフリカ版エルバ・ハマーリョ。国籍不明。
Jimmy Dludlu:ジョージ・ベンソンがパット・メセニーのフレーズを弾いてるイメージ。南アフリカのジャズの水準の高さを示しているがアフリカ音楽ファンにはまず受けないだろう。
Cesaria Evora:私はこの人をバカにしてたのだがサルサ調の曲"Beijo de Longe"は良かった。フルートがどう聞いてもキューバのマラカのようなので調べたら本当にマラカが吹いていた。
As Gingas:良質のアンゴラポップス。かなりブラジル的。コーラスが洗練されている。
Justino Delgado:ギニア・ビサウの人。サルサをうまく消化している。
Eneida Marta:やはりギニア・ビサウの女性歌手。切ない情感漂う良質のポップス。
Os Tubaroes:オス・トゥバロンエス。かつてのExile Oneを彷彿とさせるスピード感とリズムの切れ。カボ・ヴェルデのグループだがリズムは強力。
Carlao:カルロン。猛烈に洗練されたアンゴラ・ポップス。99%の人はブラジル音楽と思うだろう。
Joao Maria Tudela:甘くとろけるサルサ/ボレロ(国籍不明)
Quim Gouveia:音楽はたいしたことないがマルシャというブラジルのリズムで演奏する珍しい人(国籍不明)。
という訳でポルトガル語圏アフリカの音楽は平均してかなり洗練されているのがわかった。だが、それがアフリカ音楽として望ましいかは別の問題だ。