謎の新聞協会賞
2010.10.07

引用

http://www.asahi.com/national/update/1006/OSK201010060079.html

日 本新聞協会は6日、2010年度の新聞協会賞(編集部門)の追加受賞者として、朝日新聞社の「『大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件』の特 報及び関連報道」(大阪本社社会グループ取材班)を選び、発表した。同協会は「すぐれた調査報道として高く評価される」としている。

 今年度の新聞協会賞は9月1日の選考委員会で決まっていたが、「特に優れたスクープ」の場合は追加決定できる。9月の選考委員会後に受賞者が決まるのは初めて。

  取材班は、大阪地検特捜部の主任検事が、郵便不正事件で押収したフロッピーディスク(FD)のデータを、厚生労働省の元局長が事件に関与したという捜査の 見立てに沿うよう改ざんした疑惑を9月21日付朝刊で特報(一部地域除く)。最高検が捜査に乗り出し、主任検事が証拠隠滅容疑で、前特捜部長と前副部長が 犯人隠避容疑で逮捕される検察史上例のない事態に発展した。東京本社社会グループとも連携して事件の動機や背景、検察組織の問題点などに迫る報道を続けて いる。
(後略)

引用終わり

まず指摘しなければいけないのは新聞社は官僚組織に近い硬直した部分があり、急遽 「新聞協会賞(編集部門)の追加受賞者」を出すといった事は通常ありえない点だ。何故なら(建前としては)地方新聞社なども含めた総合的な判断で賞が決め られるからだ。従って、今回の「『大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件』の特報及び関連報道」選出はいわゆる4社会議(朝日、読売、毎日、 産経/日経)により急遽、決定され地方紙には一方的に通告されたと思われる。地方紙は共同通信(電通の大手株主)からの記事配信が無いと紙面を作れないの で、共同にやらせればすむ話だ。

では何故、急遽「新聞協会賞(編集部門)の追加受賞者」を出す必要があったかである。ここで考慮しなけれ ばいけないのは、もちろん渋谷で10月2日行われた「中国と民主党政府を非難するデモ」である。これを日本のマスメディアは全て無視し報道しなかった。一 方でCNN、WSJ、AFPを始め世界の報道機関数十社は大きく報道した。そして10月3日に2chにスレが立つ。私が考えるところ、ここで危機感を覚え た新聞各社が集まり「自分たちはこんなに偉いんだ!」ということを誇示するために朝日に新聞協会賞を追加で与えることにした、私はそう考える。

そう考えると日付などが整合性を持ってくる。ところが「『大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件』の特報及び関連報道」選出以来、むしろ検察報道はトーンダウンしている。何か空気を読み間違えた人たちがいるようだ(笑)。

大 体、前田検事によるフロッピー改ざん事件がどのような形で収束するか現在の時点でも不明だ。何故、現在進行形の事件に対しわざわざ過去に例のない追加新聞 協会賞を出す必要があったのか?あらかじめ組んでいたストーリーが崩れてきた為に「オレ達、正しいもんね」というアリバイ工作として決めたことも疑われ る。

こ こで疑問に思うのは何故、朝日新聞は村木氏弁護士が7月にすでに認識していたフロッピー日付の改ざんをわざわざ事件にしたかである。朝日新聞が自ら認めて いるが、村木氏の弁護士からフロッピーを借りてきて業者に分析を依頼したのだが、もしフロッピーが証拠物件であるなら、そうした行為は不可能である。検察 が最初からただの押収物件としていたから、フロッピーが村木氏側に戻ったのだ。

すでに書いたが、検察審査会が小沢一郎強制起訴を決定した のが9月14日である。そして朝日新聞の特ダネが朝刊1面トップに掲載されたのが9月21日である。そして9月22日からはまるで申し合わせていたかのよ うに朝日に追従した全てのメディア参加による検察叩きが始まる。ちなみに最初に朝日に追従したのはNHKである。

そして新聞協会賞を受けるほどの素晴らしい記事であるにもかかわらず、現在、フロッピー改ざんの報道はトーンダウンしてきている。

変だと思いませんか?ここから先は陰謀論なので省略(笑)。