音楽における女性の優位と劣位
2010.10.08

(大昔、書いた文章に加筆しました。基本的な部分では正しいことを書いてると考えます)

女性に向かない楽器というのがある。

す ぐに頭に浮かぶのはベースとコンガである。別にこの2つの楽器が特に無骨で男性的だからではない。この2つの楽器は弦や皮にふれる指先やてのひらが固くな らないと鳴らないのである。僕も先日久しぶりにコンガを叩いたが音の迫力が全然ない。ポソ、ポソとしか鳴らない。もう手が柔らかくなっているのだ。

聞 いた話だが、あるサルサのコンガ奏者(コンゲイロ)はてのひらに出来たささくれをナイフで削って調整したという。そこまで行くと、もはや人間なのかカツオ ブシなのかわからない(笑)。ベースも同じだ。しばらく弾かないと指先が柔らかくなり、少し演奏しても痛むし、最悪の場合、皮膚が切れて血だらけになる。 実際、ベース奏者のほとんどはそうした経験があると思う。

女性の場合、体脂肪の比率が高い。それはピアノなどではタッチの柔らかさという プラスの要因になるが、皮膚が固くなりにくいというのはコンガやベースを演奏する上では、はっきり不利だ。女性のフルート奏者が多いのは楽器そのものが小 さいから手の小ささが問題にならないのと肺活量があまり要求されないからだと思う。

逆に女性はボーカルに向いている。女性の声は男性の声 より1オクターブ高い。だがギターなどでメロディーを演奏する時、使う音域はまさに女性の声の音域なのだ(アルトの音域という意味)。女性ボーカルと男性 楽器奏者というユニットはたくさんあるがそれにはやはり理由がある。つまり女性ボーカリストが多いのはそれなりに音楽合理的な理由があると私は考える。

女性の力不足というのはあまり関係ないと思う。うまい女性ドラム奏者は現実にいる。ただスティックを使うにせよやはり皮膚が固くならないと難しい。つまり体脂肪が多いために女性楽器奏者が少なくなるのではないかと私は考えるのだ。