左巻きオオトカゲを退治する
2010.10.26

(この文章の著作権を放棄します。事前通告無しでの引用、転載、批判を許可します)

最近、検察の可視化が盛んに主張されている。一方で民主党は日米密約などを公開した。こうした情報公開や政府組織の可視化は明らかに危険性を含んでいる。それは何かというと「組織による対策」である。

例えば、アナタがある商業サイトでの決済システムを考案したとする。幸いにもアナタのシステムは優れていたので多くの商業サイトで採用された。ここでアナタが「オマエの決済システムをプログラム・ソースから公開しろ」と誰かから言われたとしてするだろうか?絶対しない。

1.明白にアナタは損をする
2.アナタの決済システムを研究した犯罪組織により暗号化技術を破られる
3.結果として膨大な社会的な損失が出る
4.情報を公開する理由がない

同様に検察の可視化を進めた場合、犯罪組織は検察対応マニュアルを作り、検察の犯罪立証を不可能にするだろう。他方で個人はそうした智慧あるいはノウハウがないから検察により犯罪を立証されてしまう。

つまり検察の可視化を進めると「悪 いヤツほどよく眠る」という社会にとって最悪の事態がおきてしまう。個人の犯罪、つまり小悪は厳罰を受け、巨悪は高笑いする社会が望ましいかどうかであ る。大体、世の中には国を挙げて犯罪をしている場合もある訳で、アフリカ諸国のみならず尖閣諸島事件を見れば「一衣帯水」の某国などはまさにその身近な例であ る。

これはもちろん国防や外交にも言える訳で、現に日本に核ミサイルを向けている某国が「一衣帯水」で存在するのだから、国防や外交機密の公開は自殺行為だ。

だ が大江健三郎のような憲法9条の会平和原理主義者や民主党支持者のような左翼原理主義者を簡単に説得し、彼らの論理がいかにおかしいかを気づかせるの は難しい。彼らは自分たちが「正義」であると信じておりセクトが異なるだけで殺し合いを始めるレベルの原理主義者なのだ。平和を守るためには右翼と戦うべきと考えるレベルのカルト信者である。なら平和を守るために戦争を始めてもいいだろうと私は考えるのだが・・・・

ところで今日、たまたま上手な説得方法を思いついた。ぜひ活用してください。

こ こで使用するテクニックは財務省が活用している日本の借金は赤ちゃんも含め一人頭900万になったとかいうヤツである。額は正確に知らない。この論法その ものが詭弁だと私は考えているからだ。だが天下の頭脳集団、財務官僚が考え出した詭弁だけあって実に良くできている。これを応用しよう。

1.まず平和ないしは左翼原理主義者に財政規律の話題をふる

2.「赤ちゃんも含めて国民一人頭の借金が***万円ですよ。国も家計も同じです。借金はないほうが良いですね」と主張する

3.相手は経済学を知らないド素人だから簡単に同意する

4.「そうそう、国も家庭も同じです。ところで最近、日本も物騒になりました」と話題を変える

5.相手は確実に同意する

6.「戸締まりとか防犯をやってますか?」と聞く

7.相手は「もちろんやってる」と答える

8.「家庭が戸締まりとか防犯に心がけるなら国の防衛や警察、検察は当然、必要ですね」と話をふる

9.恐らく相手は「いや国と家庭は同じじゃない。我々は太平洋戦争での悲惨な行為を忘れてはならない」と答える

10.「でもアナタはさっき国の借金も家の借金も同じと言ったじゃないですか?国と家は同じでしょ。嘘を言ったんですか?」と詰問する

こ こから先はどういう展開になるかは不明だ。本当の原理主義者なら「国の借金は国民の借金だが、国民が防犯を心がけることと国が防衛や警察・検察機能を強化す ることは違う」と強弁するかも知れない。だが、何故、国の借金=国民の借金なのに国の犯罪防止(戦争を含む)=国民の犯罪防止では無いのかという矛盾は生まれ る。それに気づかないような知性の持ち主は相手にするだけ無駄だろう。

ところで上記の1.から10.の間で論理のすり替えをやっているのに気が付いただろうか?

国=家計
    ↓
国=家庭
    ↓
国=家

と徐々に国に対応する概念を広げているのだ。我ながら良くできた詭弁だ(笑)。

という訳で、これから左巻きオオトカゲに会ったら、上の論法で説得してみてください。上手にやれば確実に落とせます(笑)。財務省はこの詭弁で国民を十数年騙してますから有効性は立証済み。

追記

筋金入りの左翼なら弁証法を持ち出して、犯罪と戦争はその性質が異なる故に同じように議論できないと言うだろう。その場合、「あなたはマルクス信者なのですか?」と皮肉を言えば良いだろう。

ただ弁証法を持ち出されると「神学論争」になるので相手に「マルクス信者」というレッテル貼りをして話を打ち切ったほうが賢い。