記憶に残る2chスレッド
2010.11.12
本題に入る前に少し批判を(笑)。
引用
http://twitter.com/nobuogohara
もうすぐ熊本空港。しばらくネットが使えなくなる。手短に言うと、factは客観的な事実、contentは主観的な評価、認識を含む概念
約7時間前 webから
contentという英語の意味を探っていくと尖閣ビデオ問題の本質が見えてきます。 be content with 〜は「〜に満足する」という意味。ところが、cotentionは「争い」
約8時間前 webから
.
尖閣ビデオ流出問題。国公法の守秘義務違反の罰則と判例はfactを前提にしている。一方、今回流出したビデオはcontent、両者を混同したままでは
流出させた海上保安官を逮捕できるかどうかの結論も出ない。法務省刑事局長の「ビデオが証拠書類」という珍答弁も同じ問題に根ざしている。
約8時間前 webから
引用終わり
fact
は法律の文脈で言えば証拠により証明できる事柄である。今回のsengoku38による「ビデオ流出事件」(本当に事件?どこに違法性があるのか?)は法
律解釈の問題であり、証拠に関して言えば本人が全てを自発的に述べているのだから証拠に関する問題点は無い。一方でfactに関してもtrue fact
とreal factの2種類がある。real factとは表面上に見える事実だ。true factは「真相」だ。誰かさんはfactの意味を勘違い
しているような気がする(笑)。
他方でcontentはラテン語由来の「閉じこめる」という言葉から派生している。ネット内に閉じこめら
れている情報=コンテンツである。つまりcontentはcontainment(封鎖/封じ込め)と同じところから派生している。対して
contend/contentionは中世英語の「異議を唱える」から来ている。つまり見た目は似ているが、語源は全く異なるのだ。昔、私が2chでカ
ミ=上=神、つまり神様は上にいるから神なのだと主張したら「言語学専門家」からボロクソに反論されたことがある。郷原氏の主張はカミ=上=神=髪のよう
なものだな(笑)。
こうした2chでの厳しい体験から私は自分が確信を持って主張できることしか書かなくなった。確信が持てないものは陰
謀論ときちんと断りを入れている。ところがニュース・キャスターとか評論家になると「知らない」と言えない。彼らは適当な事を言ってごまかす。全てに自分
の見解を持ってないとニュース・キャスターとか評論家になれないのだ。だが、本当に賢いやり方は「その件に関して自分の意見を表明するほど知りません」と
無知を認めることなのだが・・・ 要するに自分の無知を表明すると生活ができない虚業の世界がある訳です。虚しい限り。
さて、本題にある
「記憶に残る2chスレッド」に戻ろう。1つはアメリカ下院が従軍慰安婦に関する議決をした時のスレッドだ。この時、2ch東亜板にスレッドが立った。私
は朝日新聞などが報じている慰安婦決議案報道とアメリカ政府のサイトにある慰安婦決議案議事録が大きく異なることに気が付いた。私はUSサイトから英語を
拾ってきてはそれを日本語に翻訳してスレッドに投下する作業をほぼ3日続けた。匿名でやってる中で「コテハンをつけてくれ」という依頼があり「翻訳者」と
名乗った。このスレッドは翻訳により日本メディアがいかに恣意的に内容を歪めているかを証明していることで話題になったようだ。
最後のス
レッドには麻生太郎外務大臣(当時)らしき書き込みも見られた。私は気が付かなかったのだが誰かが「あのレスからは高貴な香りがする」と指摘した。そのレ
ス/書き込みは「日本はアフガニスタンを始め世界で貢献し尊敬されている。もっと誇りをもとう」というものだった。言われて見れば麻生氏の書き込みのよう
な気もした。
(なお、このスレッドはまとめサイトが当時、存在した。もし今でもあるならIPIDとかを使えば私の書き込み・翻訳であるこ
とが簡単にわかるはずだ。駐日アメリカ大使館もスレッドを見ていたらしく、1週間遅れで彼らのサイトに掲載された下院外交委員会の議事録の日本語翻訳の半
分くらいは私がした翻訳の流用だった)
http://myjulia.seesaa.net/article/23946808.html
↑ このブログが一部を保存してくれてました。IPIDをかけてもらえば私がやったことがすぐにわかるでしょう。
ち
なみに、このスレッドでは朝日新聞の偏向を厳しく批判したために、スレの最後の方は私と朝日論説委員/編集局長(?)との論争になっている。私が日本の新
聞には大新聞と小新聞がありと、日本の新聞の基礎を解説する辺りで2ch運営に書き込み不能にされてしまいスレはAAで埋められ論争は不完全燃焼に終わっ
てしまった(笑)。
だが記憶にある限り、下のスレッドが最も記憶に残るスレだ。残念ながらURLが出てこない(笑)。
こ
のスレはものすごいスレだった。東亜板内に立ったスレだったが、それまで名無しだった三橋さんが三つ子の赤字神というコテハンを名乗り、代表戸締り役こと
渡邊哲也氏、「クックロビンはオレが殺りました」という超博識コテハンが入り乱れたスレッドだった。内容はドル基軸制度から明治維新までありとあらゆる話
題を扱った。このスレッドにおいて三橋さんは「国債を国内で消化している日本が債務不履行などありえない」と主張されたのに対し、私が「明治維新において
大坂商人、特に鴻池の債権を踏み倒した過去があるではないか」と主張している。
ここで「明治維新でもそうだし戦後もそうだが日本の債務不
履行はあった。だが、それを乗り越えたから今の日本があるのではないか」というレスを書かれたのが(恐らく)麻生太郎氏だろうと私は思っている。ちなみ
に、このスレッドの知的レベルの高さは本当に恐るべきものがあった。未だに何者かわからない「クックロビンはオレが殺りました」というコテハン、市況板か
らやってきた商品(特に金)トレーダーによる裏付けのある知識と見解が披露された。
このスレを契機に三橋さんはそれまでのYahoo!の掲示板から2chに完全に軸足を移す。代表戸締り役こと渡邊哲也氏は東亜の記者になる。私は2ch東亜板の閉鎖性に嫌気がさし市況板に移り、主にbloomberg.comからの翻訳を投下していた。
そうした活動をずっと続けていたのだが、2010年7−8月に「投稿制限」にひっかかって以来、2chは読むだけで全く書き込みをしなくなった。そして現在に至っている。
追記
私は2chを評価しているが手法にはなじめなかった。クソ丁寧にレスを書くために「オマエ、本当は女だろう」と言われたこともある。だが三橋さんや渡邊さんも2ch用語にはなじめなかったように見える。
2chを評価することとネラーであることは根本的に違うようだ。