暴力装置(笑)
2010.11.20
仙石閨房朝刊の国会内での「自衛隊=暴力装
置」発言が色々と飛び火している。石破茂氏や小林よしのり氏が自分たちも使用したことを認め2chのスレは混沌としてきた。だが言葉というのは発せられた
状況(context)込みで解釈と評価がされるべきであり、国会で与党代表として自衛隊を暴力装置と呼んだことも当然、そうしたコンテキスト込みで議論
すべきだ。そうした基本すらわからない人が教養がウンタラ・カンタラというのは滑稽だ。
暴力装置という言葉すら知らなかった私は岩波文化
人・岩波教養主義者が何を考えているのかさっぱりわからない。マックス・ウェーバーの言葉らしいが、そもそも、この人が何をした人なのか私は知らない。
wikiでざっと読んだが、やはり自分の人生や生活とは関係ない人、知る必要のない人という印象しか持たなかった。つまり時間の無駄だった。
と
ころで暴力に対向するには(国家の)暴力が必要なのだろうか?例えば今、日本と中国の間で係争がある。中国側はデモで日本鬼子と「罵倒」したのだが、これ
に対し2chを中心に「ひのもと・おにこ」という萌えキャラクターが生まれた。そして「ひのもと・おにこ」は現実に中国社会で検索される単語上位に上がっ
たきている。ここでは暴力に対しソフト・パワーで対向し、ある程度の「勝利」を収めている。で、萌えキャラクターというのは暴力装置なんですか?明らかに
違うでしょ。
暴力団の場合もそうだ。A暴力団に対抗するためには国家による暴力が必要なのか?もし国家による暴力が許されるなら自衛隊が
ミサイルを撃ちこめばすむ話だ。あるいは平和と人権が大好きな大江健三郎とかアグネスとか高遠ナオコとかが人間の輪を作り取り囲めば良い。その結果、ドス
で刺されようが彼らは暴力に対し無抵抗主義で対抗することを信じているのだから本望だろう。足りなければ朝日新聞やNHK記者の応援を頼むことも可能だ。
彼らがそうしないのは「非暴力主義=金儲けの手段」でしか無いからだと私は考える。
あるいはA暴力団の資金がS通信会社から主に供給され
ていたとする。この場合、S通信会社への電波割り当てを止めるだけでA暴力団を壊滅できるかも知れない。何を言いたいかというとWeberの概念は古すぎ
て現代社会において何ら参考にならない。従って暴力装置なる意味不明な言葉も死語として葬り去るべきだ。実際、私は知らなかった。それが生き残っているの
は「教養」を見せびらかして自分の知性を誇示したい岩波馬鹿がいるからだ。馬鹿はほっといたらどうだと言いたい訳です。
ただWeberが暴力装置という言葉で何を意味したかと関係なく、私をふくむ一般国民は「民主党/仙石は自衛隊を暴力をふるうための組織として極めて否定的にとらえている」と理解する訳。それに対して仙石が責任を取るのは当然の行為と考えます。
で、
何故、(一応)知識人の職場と世間から見なされている朝日新聞で10年働きながら私がWeberを知らなかったかというと岩波文化に対する強い拒否感が
あったからです。それはどこから派生しているかというと実は私の父親が労組の委員長をやってたことから派生しているのです。
父親が労組の
委員長ですから私が小学校低学年の頃、自宅で労組の打ち合わせとか慰労会とかたくさんの会合がありました。そこで「労組ってなんて下品で下卑た人たちばか
りなんだろう」という悪印象が子供心に刷り込まれたのです。結果としてアンチ岩波、アンチ教養主義となったのです。
教養主義は相当部分が左翼思想からなる。あるいは左翼思想への反論思想。そんな物とかかわり合いたくないという気持ちがあったのです。仙石、石破、小林よしのりは自分たちの教養が普遍的な教養と考えているようですが明確に違うと考えます(笑)。
アナタにはアナタの教養があり私には私の教養がある。それは憲法が保障する思想の自由だ。
追記1
上記文章は「です・ます」と「である」が入り交じった日本語としてはおかしな文章になってますが意味は十分、通じるので訂正しません(笑)。
大体、今日は小泉文夫/ヒュー・トレーシーと国語論について書く予定だった・・・・
追記2
Web3.0はcontext sensitivityとpersonalizationからなると私は理解しています。津田大介氏と池田信夫氏のTwitterを読んできましたがお二人ともWeb3.0に否定的であると私は理解しました。
追記3
そう言えば私も新聞やTVは洗脳装置と何回も書いてました。ただ背景は全く異なります。
洗脳: brain washing
洗濯機: washing machine
さらに「エアコンやヒーターのような暖房装置」という一般表現があるように装置にはmachineという意味があります。
つまりmachine/machineryには機構とか組織という意味があります。別に理解してくれなくても良いですが私が洗脳装置という言葉を使った背景は「洒落」です。