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どうリークすれば良いのか？
2010.11.28

sengoku38が YouTubeに投稿する前にCNN日本支局にUSBドライブを送付していたことがわかった。2chはかなりのお祭り状態だった。どうもCNNとTV朝日の関係を疑っているらしい。この問題は、それほど大きな問題ではないと思うのだが、現時点で「どうリークすべきか？」という書籍が１冊も無いようなので、私なりに考えてみたい。

まず日本メディアはダメダメ、欧米メディア崇拝主義者の上杉隆氏のブログを見たが簡単に触れているだけだ。

引用

nitsuki @uesugitakashi さっきTVニュースで見た情報ですが、「差出人不明」「尖閣衝突映像とわかるメモ等がない」状態のメモリーで送られてきた為、CNNはウイルス感染を忌避して廃棄処分したのだとか。
5:57 PM Nov 24th モバツイから uesugitakashi宛

hazuma あらあら。これが本当だとしたら日本のメディアが信用されていなかったことがはっきりとするな。RT @47news 漁船衝突の映像「ＣＮＮに郵送」　海上保安官が供述 http://bit.ly/g9Knl2
5:36 PM Nov 24th webから

【わかった速報】一部記者クラブによると、海上保安官が漁船衝突の映像をＣＮＮに郵送していたと供述していることがわかりました。http://bit.ly/g9Knl2
5:51 PM Nov 24th twiccaから

引用終わり

オマエが働いていたと自称するNYタイムズもリーク先として全く信用されてないじゃないか（笑）。さらに日本メディアとの比較で超絶的に優れているはずの CNNですら「ウイルスが怖い」という理由で破棄している。本当に、その通りならCNNはメディアと呼ぶに値しない。また、それに対し疑いの書き込みをしない上杉隆もジャーナリストに値しない。

そこで佐々木俊尚氏のTwitterを見たが、あきれたことにこの事件の記載すらない。佐々木氏は元毎日新聞記者である。当然ながら特ダネのほとんどはリークから始まっていることは知っているはずだ。その佐々木氏がこの事件に触れないのは変だ。

いや、日本の既存メディアだけでなく海外メディアもリーク先として信用できないと考えているなら佐々木氏が「正しいリーク方法」という書籍を出せば良いではないか？そういう本が無いからsengoku38は試行錯誤をせざるをえなかったのだ。いずれにせよ今回のCNN事件で上杉隆も佐々木俊尚も全くジャーナリストとして信用できないことが証明された（笑）。

まず朝日新聞はリーク先として適切かどうかを見てみよう。実際、朝日の特ダネとして未だに語り継がれているリクルート事件はリークから始まっている。そして今回、朝日記者がTwitterで「新聞にリークしてくれ」という趣旨の書き込みをしている。

だが朝日はリークがあった場合の方針を全く公表してない。「ウチにリークしてくれ」というならリーク方針を明確にすべきだ。

１．徹底した情報源の秘匿
２．会社の編集方針にかかわらず「ニュース性」に応じて必ず記事にする
３．刑事事件になった場合、当社が全ての刑事責任を負う

これくらいは保証すべきだろう。現実には全く具体的なリーク方針を示してないのだから朝日にリークしようという人が減るのは当然だ。私がいた頃と今とはシステムが異なるかも知れないが、どういう風に郵便物が扱われているかを書いてみよう。

まず朝日新聞宛の郵便物といっても広告宛のDMめいたものから入社試験申請書式の提出まで様々なものがある。ここで最初に仕分けをするのは蓮根ではなく、アルバイトのオジサンである。この人が封筒を見て「これは編集、これは広告、これは総務」とか振り分けている。その上で各局に送られる。時々は間違って他局の封筒が広告に届くこともあった。

で、そうした郵便物を開封して中身をチェックしないということはありえない。もしUSBドライブが自社だけでなくマスゴミ全社に送られていた場合、特オチになるからだ。従って絶対、USBドライブの中身を確認する。これは恐らくCNNでも同じだろう。ウイルスが怖いという「冗談」は無視するとしてCNNがUSBドライブの中身を確認したことはほぼ間違いないように思える。

しかし、ここで大きな問題がおきてくる。CNN日本支局レベルでは送られてきた動画の真贋あるいは重要性の判断ができないのだ。ここでは２つの選択がある：

１．提携先であるTV朝日に送り鑑定を依頼する
２．アジア本部である香港支局に送り、判断を仰ぐ

ネラーが問題にしているのは１．の可能性だ。ここでTV朝日が本物と判断したがゆえにボツになった可能性は高い。同様に香港に送り、そこでボツという決定がされた可能性も高い。CNN香港支局なんて中国人記者ばかりだから「自国に不利になる」証拠をもみ消すくらいは普通にするだろう。

NYタイムズは論外としてCNNもリーク先として望ましくない。CNNは２０００－１年頃に、日本では何も重要なことはおきないと捨てセリフを残して日本支局を廃止したレベルのメディアである。最近になって日本語サイトを復活させたようだが、約８年にわたり日本関係のニュースを全て香港在住の中国人記者に書かせて世界配信していた会社に一体、何を期待するのか（笑）。

話がそれるが昔、NHKのBS放送で英語キャスターを務めていた真正カルナという沖縄出身のアナウンサーがいた。この人はCNNが東京支局を廃止してアジア総局を香港においた時にCNNに移籍して中国人と結婚した。そうした背景を知ってると「反日ネットワーク」が少しは理解しやすくなる。

ここでの一番の問題はsengoku38はどのような形でリークを行うべきだったかのマニュアル本が存在しない点だ。しつこく繰り返すがITジャーナリストである佐々木俊尚氏は元毎日新聞記者だ。何故、佐々木氏はリークに関する入門書を書かないのか？

理由はいくつか考えられる：

１．日本メディアがリーク先として全くあてにならないことが証明される

２．海外メディアのたいして変わらないことが証明される

３．YouTubeやP2Pでのリークのやり方を書くと、佐々木氏の「魂のふるさと」毎日新聞の権威が否定される

結局は、自分の判断および自己責任でリークを行うしかない。なおYouTubeも簡単に日本政府にIP開示した点において全く信用できない。それは親会社のグーグルの社員が他人のgmail口座を盗み見て内容を盗聴する事件があったことが如実に示している（過去の文章参照）。

結論としては

１．日本メディアはリーク先として論外
２．海外メディアも大差ない
３．YouTubeも平然と裏切る

こんなところだろうか・・・・