ITジャーナリズムの歪んだ姿
2010.11.28

津田大介にしても佐々木俊尚にしても池田信夫にしてもIT評論家はことある毎に音楽配信を取り上げている。やれ、amazonの配信のビット・レートがウンタラ・カンタラ、DRMがナンタラカンタラ・・・

し かし彼ら自身は何ら自分の楽曲を配信してない。それはおかしいんじゃないか?例えばCGとか動画編集(特にエンコード)などに関して私は何も知らないから 全く触れてない。例え誰かが高価なソフトと最新鋭のPCをくれても私には何ら「作品」は作れないだろう。それは根本的な部分で絵心がないからだ。つまり自 分の才能をわきまえている。

で、音楽に関しては「歌心」のない人がウンタラカンタラ書いて金儲けをしても言い訳?音楽制作ソフトは無料で 優れたものがいくらでもある。例えばソニーが無料配布しているAcid Expressである。音素材も合法的で無料のものが無数にある。ここで必要なのは「センス」だけだ。センスがあれば音楽が制作できる時代に、自分の音を 全く出さず「DRMがカンタラコウタラ」と言ってる人はいったい何なんだ?そういう偉そうな事をいうならテメーらの音をさらせよと私は言いたい。

何故ならIT技術の進歩により今はそれが極めて簡単にできるからだ。

昔、 ある評論家の講演を聴いたら「人という字を見てごらん。二人の人がよりそう形をしている。人間は助け合って生きていく者だ。情報は情けに報いると書く。情 けをかけてこそ初めて意味のある情報が得られるのだ」とその評論家は言われた。アホクサと私は思った。だがIT評論家も大差ないようだ。彼らの場合は「フ ラット化」とか「Twitter革命が情報の流れを変える」というスローガンに変わっただけだ。

一方で私は自分で音楽を制作し、日々楽器の練習をしているが音楽配信に関しては何も書いてない。何故ならiTunesを始めとした音楽配信サイトは私の聴きたい音楽を全く在庫してくれないからだ。

音楽を全く制作しないものが「DRMがどうたら」と言ってお金を稼ぐ。実際に音楽を制作している者は音楽配信システムが自分と縁のない金儲け優先システムのため話題にもしない。これがとりあえず現実である。

追記

PC 用のオーディーオI/FはASIOというドライバーを使うことが多い。私は2週間前まではASIOというSteinbergが提唱するドライバーが本当に 存在すると考えていた。ところがKVRaudioでのプログラマーの意見によるとASIOというのは実はWindows標準のオーディオ・ドライバーを最 も効率的に使うためのユーティリティーに過ぎないという。ASIOを使おうが使うまいがオーディオ・ドライバーはWIN標準のものしかない。ASIOを使 うとより効率的に使えるだけだ。これはPCにはBIOSがあるからだと言う。MacにはBiosが無いからASIOも必要ない。

こういう事を書いてくれれば良いのだが・・・・ 大体、彼らはKVRのサイトで書かれている内容を読んで理解できるのだろうか?私は大きな疑問を持つのだった。