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こんなSSDはダメだ 2010.12.30
正月に遊ぼうと思って64ギガSSDを買った。ハッキリ言ってHDとの違いが無い!
まずPC環境を書いておこう:
PC: Dell GX620 CPU: Pentium D 3.4 メモリ:4ギガ OS:XP(32/64)
こ
の環境で以前はWD1600JSというSATA1のハードディスクを使っていた。これをSATA3対応のCSSD-S6M64NMQに変えた。当然、猛烈
に速くなるはずだ。ところがウェスタン・デジタルのSATA1のHDと体感上の差が無いのだ。これには驚いた。SSDを買った意味が無いからだ。
理由はいくつか考えられる。まずアイオーデータのマッハ・ドライブを入れているために過去、SATA1以上の速度が出ていたと考えられる。さらに毎日、複数のデフラグツールを使用してHDのデフラグをしていた。今、使用しているのは
UltimateDefrag Free MyDefrag
の2つである。どっちも良い。毎日、デフラグをかけるとHDでも猛烈に速くなるのだ。ただSSDにメリットが無い訳では無い。
1.ファンのノイズが減った(放熱が無いため) 2.起動時間が1/3になった 3.いくつかのソフトでのファイル読み込みが速くなった
たった、これだけである。これだけの効果しか無いのなら1.4万も払って買う理由が無かった。
そ
こで思い出すのがアイオーデータが昔、NEC9800用に出していたシリコン・ディスクである。これはわずか8メガで10万円というすさまじい値段だった
が、SSDと違いDRAMをバッテリーで疑似HDにしていたために猛烈に速かった。PCの電源を入れて画面が見える頃にはすでにワープロ・ソフトが立ち上
がっていた。これは、そうなるようにバッチ・ファイルを書いていたからだ。ここからはまってアセンブリー言語を一時期、勉強したのだ。このシリコン・ディ
スクのおかげで翻訳家として仕事をもらえた部分も大きい。何しろ滅茶速かった。
当時(1990年頃)、世界を見回しても消費者向けの
DRAMベースのシリコン・ディスクを発売していたのはアイオーとメルコ/バッファローだけだった。それが今では両社ともSSDをOEM販売をするまでに
落ちぶれた。落ちぶれたのは彼らの責任だが、10数年ぶりのシリコン・ディスクが昔のNEC9800用のシリコン・ディスクと比較にならないほど遅いのに
は正直、我慢できない。
オマエ、それほど速さを求めるならDRAMベースのSSDを買えよと言われるかも知れないがWindows環境では実用的ではないのだ。
何
というかPC環境は必ずしも進化してないと感じた。昔、私がはじめて買ったHDは100メガで10万円した。これはMS-DOS環境では役に立たなかっ
た。実際、私はすぐに使用を止めた。アイオーのシリコン・ディスクのほうが高かったがはるかに役にたった。そして実際に仕事をもたらしたのだ。
このCFDのSSDはWD1600JSとの比較で速くなく仕事もお金ももたらさない。という訳でSSDの導入を考えている人に私は言いたい。
ハードディスクで十分です・・・ 少なくとも私がやってるレベルの音楽制作なら。アナタは津田とかに欺されてませんか?
追記1
いくつか不思議な改善点があった。
1.画像のチラツキが減った 2.オーディオI/FのA/Dが向上した
そ
んな馬鹿なと思った。何故ならグラフィックや音質が変わる理由がないからだ。ここでの理由は電気の汚れのようだ。これまではHDが電気を使用していたため
にPC内部あるいは外部に供給する電気に汚れ(電圧や周波数の変動=サイン波形の乱れ)があったのがSSDに代えた為に消費電力が一定になり汚れのない電
気が供給されるようになったと考える。
元々、電気をきれいにする装置をかましているので電気の汚れはないと考えていたが、PC内部で相当に汚れていたらしい。実は昔、某電力会社の電気の品質管理に関する膨大な翻訳をやった時に、ここらの電気事情を勉強した。思わぬところで役に立つ(笑)。
追記2
オ
マエは良くPentium Dで音楽制作ができるなと思われるかも知れない。先日、DTM業界標準のソフト、KONTACTの最新デモ版をDLしてインス
トールしたら「CPUパワーが足りない」というメッセージを出した。これはマシなほうでハイエンドのリバーブ・プラグインのデモを立ち上げてプリセットを
1つ読み込んだら、それだけでCPUパワー不足になってしまった。それは良いとしてホスト・プログラムを巻き込んで強制終了するはめになった。音を聞くこ
とすらできないのだ。これはひどい(笑)。
だが現実にP4でも自分の音楽制作ができるのだ。実際に予備のマシンはP4である。自分のやりたい事が現状、全てできるのに新しいマシンを買う理由がない。KONTACTのような糞ソフトは使わなければ良いのだ。
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