池上彰の印象操作
2011.01.11

さて同じネトウヨ仲間である(笑)、coffee氏が今日のエントリーで池上彰氏の番組の偏向を批判している。

引用

http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4107.html

この件に関しては、池上彰までもが麻生を執拗にぼろ糞に非難した一方で、菅がラーメン屋でラーメンを食べたことを称賛していたから呆れてしまう。

引用終わり

その動画を私は知らなかったが、相当に話題になったようだ。

池上彰とフジTVの捏造をわかり易く解説【Mrニュース】

で 検索すると3780件のヒットがある。私は動画を見た上で、検索上位20位に出てくるサイトの文章を読んでみたが「番組を見れば偏向はわかるだろう」とい う姿勢にはあまり賛同できない。非難するならハッキリ非難する根拠を提示すべきだ。それができないなら非難すべきでないと私は考える。何故なら何度も書い ているように誰かを非難する=その人に対する営業妨害と私は考えているからだ。池上彰氏の主張が正しいかどうかは問題ではない。何故なら池上氏を選好する 聴取者が現実にいるのだ。それが不満なら私のようにTVを見なければ良い。

ただ、これは良い機会なので池上彰とフジTVの番組制作姿勢をじっくりと検証してみたい。

ま ず多くの人が麻生太郎氏批判部分で流れる音楽とカン・チョクジンのBGMが違う、それは印象操作だと主張されている。最初に流れるブレシー(息漏れ音を多 く含む音)なサックスとピアノ曲だが、これはMal Waldronというピアニストが作曲した"Left Alone"という曲で、ジャッキー・マクリーンがアルト・サックスを吹いている。その後に流れる沖縄民謡はThe  Boom/宮沢和史による島唄の一部だろうと推測する。

http://www.youtube.com/watch?v=bFASLRe8uO4&feature=related
(島唄)

私 の音楽嗜好は一般的な日本人とかけ離れているので、麻生さんはブルースが似合う、カッコ良いと感じた。島唄に関しては、私はこの手の音楽の理解者ではな い。流れてきたら即座に音声をしぼる。何故なら単純で退屈だからだ(=琉球旋法が嫌い)。つまり私は音楽に関して印象操作は別にないと感じた。ただ、繰り 返すが私の感性は一般日本人とかけ離れているので自分の主張が正しいかは不明だ。

ここで「洗脳工作」として問題にすべきなのは番組の流れ である。池上彰氏と恐らく一般日本人代表と思わせたい観客席にいるTV芸者とのやりとりがあまりにスムーズすぎるのだ。あらかじめセリフとかツッコミとか 全部、決めて台本を配布し、何回か練習した後に収録したような感じがする。つまり、あまりに滑らかに麻生下げ、カン・チョクジン上げになっているために作 為性を感じる。これは葛西国家公安委員が指摘された「マスコミが国民の知る権利を統制御している」行為そのものだ。

具体的に見ていこう。 例えば20秒までに「ウン」とか「ヘー」という同意の声が入る。その声のタイミングがそろいすぎている。まるで音楽制作ソフトを使ってオーディオ・クオン タイズをやったかのようだ(笑)。特に0:20で出てくる「ヘー」と1:07で出てくる「ヘー」が全く同じ音声ファイルの使い回しのように私には聞こえ る。

フジTVあるいは池上彰さんに反論があるなら、波形編集ソフトに読み込んで、波形を切り出して比較してみましょうか(笑)。

そうした技術の本家はアメリカであり"laugh track"という用語がちゃんとある。それをポン出しするのだが、正直、私はこういうのが得意だ。何なら「ヘー」を切り出して2−3追加したmp3を出しても良い(笑)。

1: 25で「マター」と「すぐ行っちゃたなー」というセリフが入る。私の偏見を言えば自然発生で、ここまでタイミングよく池上氏に相づちを打つことはできな い。また1:40での「1時間ちょっとですか・・・」という発言もあまりにスムーズなタイミングでなされている。決められたセリフを読み上げたようだ。

池上「学生達とワリカン」の直後に「ワリカン!」というかけ声が入る。極めて不自然だ。よっぽどリハをしたのか音声を編集したかのどちらかだ。を

もし池上彰あるいは池田信夫、あるいはTV局スタッフがこの文章を読んでも全く反論できないだろう。何故なら、現実に同じ「ヘー」という音声ファイルの使い回しをやっているからだ。

池上彰とTV局の偏向を指摘したいなら、私のような「同一音声ファイルの使い回し」による意図的な悪意の演出と国民洗脳を指摘したほうが効果的だと思う。いずれにせよ二階堂氏の文章が正しいなら警察や公安もそうした「洗脳工作」に気がついているはずだ。

天網恢々、粗にして漏らさず。聞く人が聞けばわかるんですよ、池上さん(笑)。