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メディア論の本質 2011.03.30
2chを始め、陰謀論系や思想系のサイトを見ていると色んな意見が出てくる。例えば朝日新聞はロシアや中国から資金援助を受け、読売はCIAから資金を受け取っているという。頭、大丈夫ですか?
私
が在社した10年間、会社の決算書を何回か見た。上司による解説も聞いた。また販売や会計にいる同期から情報も集めた。私が知る限り、朝日がロシアや中国
から資金を受け取っていた事実はない。また読売新聞に関しても同業者として経営を観察したが、十分にビジネス・モデルとして成り立っておりCIAから資金
援助を受ける理由が無いように見えた(幹部接待とかは知らない)。
ここでメディアの本質を考えるのだが、当然ながらメディアの本質は「何
により利益を上げているか」というビジネス・モデルに帰結する。報道における偏向とか押し紙とかは些末な問題である。何故なら、偏向記事が日々、掲載され
ても新聞社の経営がみじんも揺らがない点を説明できないからだ。また、押し紙に関しても「何を目的として押し紙をするのか」という視点が抜けているから
だ。
TVは意見を述べるほど知らないので、ここでは除外して新聞とNHKにしぼって話をする。まず指摘しなければいけないのは新聞販売店
を維持するのには莫大な経費がかかるという事実だ。そして、あなたが支払う新聞購読料金は販促費の形で全て新聞販売店に還元されている。そして新聞販売店
は新聞社から見るとただの代理店でしかない。子会社ですらない(例外もある)。
つまり新聞批判をするなら広告というメイン収入源の観点からするべきだ。何故なら、広告収入があるから新聞が経営できるのだから。残念ながら私がずっと行ってきた主張、「新聞記事は新聞広告を集めるために存在する」は理解されたことも支持されたこともない。
だが今回の福島原発事件と東電やマスゴミの隠蔽グル体質を見れば、私の主張にも幾分かの真実があったことがわかるだろう。
NHK
に関して言えば、同業者として記者や職員と話をし、また広告主からNHKの評判も聞いた。概して良かった。何故なら当時のNHKはまだ日本の公共放送だっ
たからだ。それがいつ、どう変質したかは中国の国家主席が江沢民に代わり、その後、韓国の大統領が親北朝鮮のノムヒョンに変わったという点からしか私には
説明できない。
私の主張は「朝日の売国記事けしからん」という保守・ネット右翼のかたの期待に恐らく沿わないだろう。だが物事の本質は決
して新聞社で10年働いたから見えるような単純なものではないと私は考える。「なら何が真実か、オマエ書け!」と言われるかも知れない。だが個人的な憶測
をならべたところで何ら意味がない。とりあえず「やがてわかるだろう」とだけ指摘する。
注記
この文章は毎日新聞には全くふれていません。それは毎日固有の「別問題」があったために、他社と同列に論じることができないと考えるからです。
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