放射能に関する不都合な真実
2011.06.19

本当は文章を書く暇があるなら楽器練習をしたいのだがネタがある以上、書かざるをえない。

簡単に言えばfly ashと呼ばれる石炭火力廃棄物が出す放射能総量は原発の100倍だという事実である。最も、そう主張しているのはサイエンティフィック・アメリカンというアメリカの科学雑誌であり、私には正誤を判断するような知識はまるで無い。

引用

http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=coal-ash-is-more-radioactive-than-nuclear-waste

Coal Ash Is More Radioactive than Nuclear Waste
By burning away all the pesky carbon and other impurities, coal power plants produce heaps of radiation

By Mara Hvistendahl  | December 13, 2007 | 112

引用終わり

日付でわかるように相当に古い文章なのだが私は知らなかった。また一般向けに平易に解説した文章も日本語検索で出てこなかった。あえて古い文章を紹介する理由である。

このサイエンティフィック・アメリカンという雑誌はどういう雑誌か?日本語wikiから引用する。

引用

サ イエンティフィック・アメリカン(Scientific American)はアメリカ合衆国の一般読者向け科学雑誌。1845年8月28日創刊で、一般向け科学雑誌としては世界最古、また現在定期刊行されてい るアメリカの雑誌としても最古である。現在は月刊だが、初期は週刊の新聞風刊行物だった。

学術雑誌のようなピアレビューは行っていないが、主として第一線の研究者自らが執筆しており、内容は高く評価されている。

日 本版としては「日経サイエンス」が発行されている(以前は「サイエンス」と称したが、一般読者が学術誌のサイエンスと勘違いするため変更した)。これはア メリカ版の翻訳記事が中心となっているが、独自の記事も加えて編集されている。そのほかイタリア版の"Le Scienze"など、多数の外国版が出ている。

引用終わり

学術誌ではないが、内容は信頼できるように思える。ところで、このサイエンティフィック・アメリカンの記事は英語圏で話題になったようで、この記事を検証する記事もあった。こちらのほうが面白いので、こちらを中心に説明したい。

http://www.cejournal.net/?p=410

ま ず石炭火力発電所からばらまかれるfly ashと呼ばれる塵自体が100倍の放射能を持っているという意味ではない。これが意味しているのは、原子力関 連物質は管理されているがfly ashはただ空気中にばらまかれる為に、人体に簡単に入り内部被爆をおこし、結果として人体にとっては原子力発電所1基 が出す放射能の100倍もの放射能が排出されているに等しいということらしい(ニュアンスにこだわる方は必ず原文を読んでください)。

結論を言えば、fly ash対策をして外気に逃げる分を押さえれば問題ないことになる。

正直、私は石炭の燃えかすが放射性物質であることすら知らなかった。ここで私が気になるのは中国の電力事情である。今、中国は猛烈な勢いで原発を建設し稼働させている。だが、数年前までは石炭火力が主力だった。そして灰燼対策は何もされなかったはずだ。

そ う考えると福島県に住むより中国(どこでも良い)に住む方が放射能に関する限り、遙かに危ない可能性、それもかなり高い可能性が見えてくるのだ。この「事 実」に日本のマスゴミもTwitterにいる反原発派も全く触れない。触れないから存在しない訳ではない。事実として存在するから触れないという事情も考 えるべきだろう。

追記

著作権に配慮してURLとか出さないが二階堂ドットコムに中国が建設している原発マップがある。私は参考になった。 www.nikaidou.com