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Wikiへの現物贈与を考える 2011.06.29
Twitterでは経過を書いていたのだが、wikipedia.org(英語本部)に、このサイトにもおいているジャズ君が代を著作権を含め贈与すると申し出た。1ヶ月ほど前か。
なかなか返事がこない為に日本語wikiの中心人物らしき人に接触したら「おまえの曲には特別な話題性がないじゃないか?」と指摘をされた。言われてみれば、その通りで私は有名人ではないし、贈与しようという楽曲の話題性もゼロだ。
wikipedia
は現金やクレジットカードでの献金は常時歓迎している。だが現物の贈与に関しては何ら記載がない。大体、必要ないものを贈与されても困るというのは私も同
じだ。例えば、私の銀行預金口座に誰かが5000万円振り込んだとしたら私は必ず警察に届ける。何故なら、もらう理由のないお金をもらうと税務署ににらま
れるからだ。つまり、乞食で無い限り必要でない贈与は迷惑だというのは当然の考えなのだ。
正直、wikiにジャズ君が代贈与を申し出た時は深く考えておらず「嫌なら断りのメールを一本書けばいいじゃないか」と考えていた。だが、現物贈与を受ける側がどう判断するかまでは考えなかった。
ここには幾つかの落とし穴がある:
1.自分の楽曲に話題性を持たせたいからwikiに寄贈するんじゃないか?
2.本当は他人の曲のパクリで本人にとってどうでも良いから寄贈するのでは?
3.頭がおかしい変人の気まぐれにつきあってられない
などが考えられる。
恐ろしいことに、日本の国歌「君が代」はジャスラック管理曲である。
JASRAC許諾番号:9012240001Y45040
つ
まり国歌「君が代」を独自スタイルで演奏して何が悪いという理屈は成り立たない。何故ならジャスラックが日本の国歌を管理しているからだ。正直、これはお
かしいと思う。国はジャスラックに対し、権利無効訴訟をおこすべきだ。だがジャスラック自体が総務省天下り官僚などからなる「官僚組織」であることを考えると上記
訴訟は決して起こされないだろう。
実際の法律運用においては君が代に著作権はないも同然(=権利関係に配慮する必要はない)なのだがジャ
スラック管理曲であるという事実は微塵も揺るがない。ちなみに多くの民謡もジャスラック管理曲である。民謡だからと、うっかり演奏すると「高い授業料」を払うはめになる
かも知れない。ここまで著作権がガチガチに固められている社会で「新しい音楽」が生まれる訳がないと私は考える。国が音楽の創造性を殺しているからだ。
という訳で、私が全く金銭的利益を考えず、ネット文化を豊かにしたいと考えてwikiに寄贈しようとしても膨大な量の英文を書いて、いかなる著作権侵害も存在しないことを私が証明しなければならない。
私
はそれでも贈与するつもりだが、皆さん、この音楽状況はおかしいと思いませんか?誰にでも自分の「オリジナル曲」を演奏し、その著作権を外国人もふくむ誰
かに贈与する権利があるはずだ。だが現実には英語を書くのが苦痛でない私のような人間を除いて、そうした行為ができないのだ。
私はこうした状況にも日本社会の閉塞を見る訳です。
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