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手と足と指の違い 2011.08.04
私は現在、新聞を読まずTVも見ない。従って、どうしても平均的日本人と考えがずれてくる。その修正としてTwitterなどでは自分と異なる主張の人もできるだけフォローすることにしている。人生、何歳になっても勉強である。
今
日、龍の指の数は中国は5本だが、日本は3本だという指摘/ツイートを見た。龍そのものが架空の動物なので、指が何本でも良いと思うのだが、私は龍には爪
(claw)はあっても指は無いと思っていたので軽いカルチャー・ショックを受けた。そこで改めて、手とは何か、足とは何か、指とは何かを考えてみたい。
まず手と足とはどう違うのか?人間は二足動物なので上半身にある手と下半身にある足は別物と認識しやすいが、では他の動物ではどうなのか?犬や猫は4本の足を持ってるのか?蛸は8本の手を持ってるのか?それとも8本の足なのか?
昔、私が朝日新聞で働いていた頃、「3本目の足がドウタラ」という下品な冗談を言っては職場の女性からひんしゅくを買ったものだ。だが欧米流の考えでは3本目の足(専門用語では男性性器とかチンポと呼ばれる)は手や足と同様な体の一部(limb)と見なされているのだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Penis
上
の英語wikiを見てもペニスの元々の意味はシッポだったと書いてある。そしてシッポは人間には無いが多くの動物にとっては四肢(五肢?)の1つだ。ドラ
ゴン・ボールにおいても悟空にシッポがあった時期は女性との交際が多かったが、シッポを切ってからは愛妻家になっているではないか!
まず指摘しなければいけないのは手と足の違いが問題になるのは二足歩行をする人間だけだという点だ。足は主に歩行に使われる。手は細かい作業に使用される。違いはそれだけである。そしてほとんどの動物は細かい作業ができないから彼らが持っているのは全て足である。
日
本人は5本の指を同じ性格の指と考えるが英語では親指(thumb)とその他の指(fingers)は区別される。もし、あなたがアメリカ人と話していて
「人間の手には5本の指がある」と言えば、恐らく理解してくれるだろうが、彼らにしてみれば、親指と4本の指があるのだ。さらにややこしい事に、英語では
足の指という概念が無い。足にあるのは全てToeである。つまり右足には5本のtoeがある。左足にも5本のtoeがある。Fingerというのは手にあ
るものだ。足にあるのはtoeだというのが英語民族の考え方だ。ただ、この考え方は白人共通では無いらしく東欧では「足の指」という表現が存在するらし
い。
で、fingerとtoeの違いは何かというと細かい作業ができるかどうかである。つまり英語民族は手の指を親指(thumb)とそ
の他の指(finger)にわけるだけでなく、腕の先にある突起物(finger)と足の先にある突起物(toe)も区別しているのだ。そう考えれば男性
性器も手や足、指の仲間である。
実は私は昔、アメリカ人と話していて「足の指が」と言って笑われた経験がある。この経験以来、色々と調べ考えた。
ここで簡単にまとめると
1)手があるのは人間だけだ 2)手は足と異なり、細かい作業ができる 3)指は手の先にあり、細かい作業の仕上げをする部分である 4)足の指は細かい作業ができないから指とは呼ばない
別に白人に追従する必要はないが、手や足という基本的な概念ですでに違いがあることは知っていても損にはならないだろう。
追記
英語での指の定義
http://en.wikipedia.org/wiki/Finger
チンパンジーは議論の余地があるが、犬や猫には指は無いとハッキリ書いてある。こういう知識が人生においてどう役立つのかは不明だ。だが日本人の認識と欧米人の認識が大きく違うことは覚えておいても損はないと考える。
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