人口ピラミッドの歪みを解消する
2011.08.28

はっ きり言えば、日本の人口ピラミッドは大きく歪んでいる。特に60-65歳の団塊の世代がずば抜けて大きく、対して若年層は少ない。これは事実であるから認 めざるをえない。ミンスや経団連などは移民を日本に入れることにより、この解決を図ろうとしてきた。だが、もう少し「良策」があるのではないかと私は思 う。

15年ほど前だったか、アメリカ人(白人女性)と話している時に、彼女の息子の写真を見せられた。その写真に写ってるのは、どう見て もアジア系なので私は不思議に思った。彼女の説明するところによると、この息子は韓国から養子として迎えたものであると言う。当時、韓国が人間を海外に売 り飛ばすことで外貨を稼いでいることを知らなかった私は不思議に思ったものだ。

さて日本の人口ピラミッドに戻るが、これは数十年では解消 しない。それは出産、子育ての過程を考えてみればわかる。これに対し経団連を中心に移民受け入れが提案されている。私は移民を受け入れるなら養子を海外か ら受け入れ、いちから日本人としての教育をほどこし育てるほうがよほど良いと思う。

移民は即戦力となる労働力だ。当然ながら、生まれ育った土地の「精神」によりすでに基礎が固まっている。対して、養子は生まれたばかりの子供を日本人として受け入れ、日本人としての教育を施すのだから、大人になっても精神は日本人である。

日本には様々な考えがあり、中国や在日を追い出した後は鎖国して平和に暮らすことを夢見ている人が相当な数いる。私のように「江戸時代」の何が良かったのか理解できない人間には、ただの孤立主義としか見えない。

ここで日本人の歴史を見るとき、縄文から弥生にかけて民族・文化的な大きな変化があったことがわかる。そして日本の繁栄が始まるのは外来民族である弥生人を受け入れてからだ。

私はこれから世界同時不況に陥ると考える。何故なら大規模な信用収縮がおきるからだ。従って、日本製品への需要が減るので、当面は労働人口不足は考えなくて良いだろう。

他方で、日本のようにサブプラ・バブルからほとんど無縁の国は世界でわずかである。一方で、世界の多くの国で自分たちの子供を育てられない家庭が多数、生まれると考える。そうした家庭と養子契約をし、受け入れた養子を日本人として育てれば良いのだ。

日本は過去、ずっと血縁主義だった。だが、日本人としての精神構造を持つ者が日本人であるというライフスタイルに移行しても良いのではないかと思う。ちょうど縄文人が弥生人と混血することで日本が豊かになったように。

大体、日本人女性は子供を産みたいと思ってない。ならば養子を受け入れるしかない。人身売買にならないように細心の注意を払う必要があるが、すでに生まれて半年以上、経っていれば「障害者」を排除できるだろう。ここは優生思想なので注意が必要だ。

人間とチンパンジーのDNAは99%一致しているという。町を歩いている子供達と私との遺伝子の差は0.00001%程度だろう。親子のきづなを無視すれば、DNAレベルで見る限り、自分の子と他人の子の差は僅かだ。

あまりに白人/黒人的な養子は日本社会で問題をおこす。外見による差別は歴然とあるからだ。従って、養子対象国は東南アジアとラテン・アメリカに限定されるだろう。

短期的には養子を入れても何ら経済に貢献しない。だが20年経てば、大きく変わるだろう。そして、日本人の精神構造を持つ「養子達」は外国人の精神構造を持つ移民よりはるかにましだ。

その20年間、どうするのか?幸か不幸か、これから世界は長期世界同時不況に陥るので、当面の日本での労働力不足は問題にならないと考える。

私も55年間、生きてきた。だが私のDNAが親戚のDNAとどの程度、違うかと言えば0.0000000001%程度だろう。それは誤差の範囲だ。

競馬におけるサラブレッドは血で走るという考えを人間にあてはめてみる。アインシュタインや平賀源内の子孫が何ら目立った貢献をしてないのだから、人間の場合は血ではなく環境、偶然、時代、運という要素が能力に大きく貢献していることがわかる。人間は血ではないのだ。

という訳で、もし日本の人口ピラミッドを正常にしたいなら国際養子がベストな解決策と私は考えるのだ。