選挙期間中こそネットを使うべきだ
2011.12.04

現時点では日本において選挙でネットを利用することが禁止されている。だが正反対が正解だと私は思う。

つまり選挙期間中こそ、候補者のブログやTwitterが頻繁に更新されるべきだ。

新聞やTVは一方的に情報を流すだけだ。しかも、情報源を記者クラブという談合組織で押さえている。対してブログやTwitterは双方向メディアだ。ブログのコメント欄を利用する、あるいはTwitterで候補者に直接、質問を送ることができる。

回答するかどうかは候補者の自由だ。何らかの意見が送られてきたから反応しなければいけないという規則はない。また「荒らし行為」は選挙妨害として警察が摘発すれば良いだけの話だ。

つまり、どう考えてもブログやTwitterのような双方向メディアのほうが選挙に向いているのだ。では何故、そうした巨大な利便性がネットに転がっているのに利用されないのか?幾つかの理由が考えられる:

1.ネット優位がはっきりすることを恐れる既存メディアからの圧力

2.従来の選挙方式が無効になることを恐れる政治家が多い

前 回のアメリカ大統領選挙でオバマ氏は"Change"と訴えて勝利した。オバマ氏の選挙活動はネットに軸足をおいたものだった。日本の新聞やTVは「アメ リカは黒人が大統領になるまで変わった、日本も変わらねばならない」と朝から晩まで騒ぎ立てた。そして2009年8月の衆議院選挙で民主党が与党になっ た。

ここで不思議なのはバラック・オバマ氏がネットを上手に利用したことが無視されている点だ。

アメリカは変わった、日 本も変わらねばならないというマスコミ論理なら、オバマ氏がネット選挙の有効性を証明した、日本もネット選挙を進めねばならないとなるはずだ。だが現実に はならない。日本のネット環境が世界有数の恵まれたものであるのに、その恵まれた環境を活用してはいけないらしい。

他方で、電子納税は可能になった。電子納税が可能なら電子投票も可能だ。そして当然ながらネット選挙を禁止する理由がない。

再度、繰り返すが、選挙期間中こそブログやTwitterが更新されるべきだ。何故なら、双方向性を持つ「メディア」の頂点にネットが存在するからだ。