日本人の名前
2011.12.05

世界の言語において主流はインド・ヨーロッパ語族であり、それに属さない日本語が「難しいエキゾチック言語」と見なされるのはしかたない。だが、それは日本語の優劣を決めるものではない。

極端な議論をする人は「日本語では論理的な主張ができない」とまで言う。できないのでは無くて論理的な主張が好まれないが正しいと私は思う。現に私の文章は論理のゴリ押しだ。

日本語の何が優れているか?私は苗字の豊富さを挙げたい。

日本にはものすごい数の苗字がある。結果として、本人確認システムとして姓名が機能している。韓国や中国との比較はすでに書いたので英語圏と比較してみよう。

こ こではビル・ゲーツという初老のアメリカ人をデータベースに登録すると考える。ここでビルを最初に持ってくると、検索絞り込みができない。ビルというのは ウイリアムの愛称の1つだが、そうした名前を持っている人はたくさんいるからだ。従って、まずゲーツで検索絞り込みをする。その上でビルで検索する。実際 に英語のデータベースはそうなっている。

Bill Gates: William Henry "Bill" Gates III

何故、アメリカ人はビルと略すのだろうか?それはウイリアムという名前の人がたくさんいるからだ。従って区別をする為に「オレはビル(Bill)」、「オレはウイル(Will)」とか自分のあだ名を決めてしまう。それは本人確認システムとして必要だからだ。

同様にエリザベスという女性もたくさんいるので「ベス」とか「ベッシー」などの愛称を名乗って本人確認ができるようにする。つまりアメリカ人はデタラメに愛称をつけている訳ではなく、あくまで本人確認の手段として愛称を使用しているのだ。

(ミドル・ネームが存在するが、これはつけてもつけなくても良い名前であり、英語圏で本人確認の手段として機能しているかは不明だ)

つ まり、私の意見では日本人の名前の付け方は本人確認という点において非常に優れている。だが近年、徒に「読めない名前」(キラキラ・ネーム)や中国や韓国 系の「異質な名前」が増えている。それは本人確認の手段としての姓名を否定する風潮であり日本社会の混乱あるいは非効率化を生むだけだ。私はこうした風潮 は止めるべきだと考える。

日本語の姓名が英語の姓名より優れているのに、英米システムの真似をする理由がないと私は考えるのだ。

追記

そうか、ビル・ゲーツは同い年だったのか・・・ その割には資産に大きな違いが存在するな。人生、そういうものです(笑)。