官僚の無策が混乱を生む
2011.12.09

日本人が自分を英語で紹介する時、英語風に個人名(given name) 姓名(surname)で表記する。私はずっとそうしている。ところが最近は、自分の日本人名をsurname/given nameの順で書く人が増えてきた。

ここには明らかに大陸アジア、特に中国の影響がある。例えば村田蓮舫氏の場合、蓮が姓名であり舫が個人名だ。

(だが帰化した名前では蓮舫が個人名(given name)としか普通の日本人には見えない。こういう混乱を招く例外を認めて良いのか?)

こ こで最大の問題は、政治家あるいは官僚が、この日本人名の英語表記に関して何ら指導をしなかった点だ。指導と言っても難しいものではなく、英語において大 陸アジア風に苗字を先に書く場合、JTNO(Japan Traditional Name Order)と付記させるように指導する通達を出すだけで可能だ。対して従来の個人名、姓名の順で書くことをJSNO(Japan Standard Name Order)とすれば良い。

それをやらないものだから英語国民あるいは世界の人々は、「ここに日本人の名前があるが、どっちが姓名でどっちが個人名だろう?」と考え込んでしまう。これは日本国および日本人にとり大変な損失だ。

通達を1つ出して、外国語で姓名、個人名を書く場合はJSNO、JTNOと最後に付け加えて、外国人が姓名と個人名の誤解を生まないようにしてくださいと指導すれば良いだけの話だ。

現実には何ら通達を出さないから、個人が好き勝手に英語表記をしている。繰り返すが、こうした馬鹿げた状態は大きな日本の損失だ。官僚は、こうした単純な真実すら理解できないのだろうか?