下手くそな小沢一郎擁護
2011.12.24

引用

ますますアホらしい小沢裁判 会計、法律のカリスマ教授が決定的証言

「資産取得と支出の記載時期は同一年分であるべき。問題となった収支報告書に記載を移したのは、当然の帰結だ」

小沢裁判で、またもや決定的証言だ。20日の第11回公判に証人出廷したのは、筑波大の弥永真生教授(50)。明大在学中に司法試験、公認会計士試験、不動産鑑定士試験を次々と突破。その後、東大法学部に学士入学し、首席で卒業した経歴の持ち主だ。

そんなカリスマ教授が、「会計学上は陸山会の土地購入に関する会計処理は許容範囲」と、お墨付きを与えたのだ。

陸山会は04年10月に約4億円で土地を購入し、05年1月に所有権移転の本登記を行った。本登記に合わせて土地の取得や支出を05年分の収支報告書に記載。この「期ズレ」の問題で、小沢は元秘書3人との「虚偽記載」の共謀罪に問われ、裁判に縛
られてしまった。

しかし、弥永教授は「企業財務と収支報告書の会計基準には違いがある」と主張。上場企業なら、経営実態に即した迅速な会計処理が求められるが、政治団体には株主や投資家もいないし、収支報告書の会計基準は「主婦の家計簿レベルに近い」と証言した。

以下省略

(日刊ゲンダイ2011年12月21日掲載)(抜粋)
http://news.infoseek.co.jp/article/24gendainet000161360

引用終わり

私が、この文章を読んで不思議に思った点。それは

収支報告書の会計基準は「主婦の家計簿レベルに近い」

ならばつけてもつけなくても良いではないか。

現に私は家計簿をつけるべき立場にあるがつけていない。他方で収支報告書は政治資金規正法で提出が義務づけられている文書である。つまりカリスマ教授が使用したレトリック(修辞法)が不適切であるために、かえって説得力を無くしている。

カリスマ教授は、淡々と「会計学上は無問題である」と指摘すれば良かったのだ。ところが収支報告書が家計簿と同じレベルと形容したことで、ご自分の主張が大無しになっている。

少なくとも政治団体の収支報告書≠家計簿であることは誰でもわかる。この部分は完璧な間違いだ。そして、ここから論理の切り崩しを行うことができる。

それは何かと言えば、小沢一郎裁判は「会計学上の整合性を争っているのではなく、政治資金規正法に照らしての妥当性を争っている」点だ。

つまり墓穴をほったように見える。

恐らく、小沢一郎裁判が有罪に向かいそうな場合、メディア総動員で

カリスマ教授が許容範囲と指摘している、バスに乗り遅れるな、不退転の決意で臨め、アジアの成長を取り込め

という社説を掲げて裁判官に圧力をかける予定なのだろう。

やれやれ・・

今日、野田総理は中国にいるらしい。だが目的が何なのか不明だ。だが新聞もTVもそうした指摘をしない。そして、昨年に引き続き2011年も「今年の10大ニュース」が新聞紙面から消えた。

そう、我々が日々、接している報道こそ大本営発表なのだ。歴史は繰り返す。そうすると次にやってくるのは

「腰抜け、勝てる戦を何故、始めぬ」

という好戦的な主張だろう。社会の公器か・・・ 社会の便器だろうな。