何故、体制を打破する必要が無いのか?
2012.05.11

私が大学生の頃、学生運動は盛りを過ぎてはいたが、キャンパス封鎖は普通に行われた。そこでは「体制打破」とか「米帝、日帝打倒」と言うスローガンが書かれていた。ごく最近まで体制打破という言葉は普通に聞かれた。だが今は聞かれない。何故だろう?

まず今の体制とは何か?立法と行政において圧倒的優位を持つ民主党/野田政権だろう。この野田政権はTPPのようにアメリカに媚びる政策を日本国民の同意無しに進めようとしている。少なくとも私にはそう見える。

民主党を支えているのは誰か?連合という組合組織であり日教組であり革マルをはじめとした左翼過激組織だ。

ということは私がこれまでの人生で飽きるほど聞いてきた「体制打破」という言葉が意味するのは「自民党政権打倒」という意味らしい。

こ こには大きな勘違いがある。体制(システム)は決して自民党ではない。それは憲法や法律、官僚制度、警察/軍隊などから成り立つ複合的な状況だ。そして現 在の時点では体制は民主党野田政権なのだ。何故、左翼過激派は昔のようにバリケードを組んで「打倒、野田政権」を叫ばないのか?普通に考えて、野田政権が 自分たちの代表者だからだろう。

ここでの大きな欺瞞は何が体制であるかの定義がすりかえられていることだ。立法と行政を押さえている民主 党野田政権は日本の戦後史上、最強の体制だ。だが、どこからも体制打破という叫びがおきない。それは体制という言葉が「自民党による汚らしい料亭政治」と して国民に刷り込まれているからだ。

誰が刷り込んだのか?新聞やTVである。こうした簡単な論理のすり替えにすら気が付かないほど日本国民は洗脳されたのだ・・・・